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99年版


1999.4.24

●静かなウィルス

さっき気がついたのだけど、今月の半ばに受け取ったメールがウィルス感染メールだった。「Happy99.exe」という添付ファイルをよこす、「W32/Ska」というウィルスだ。

このウィルスは対象がWindowsだけで、(そしてまた、メールによって伝播するウィルスがみんなそうであるように)この添付ファイルを実行しない限り無害なのだけど、ちょっとショックを受けてしまった。

参考までに下に画像を載せておくけど、ぼくのマシンには「SoftWindows98」がインストールしてあるせいで、ファイルの種類が「SoftWindows98書類」と認識されている。きっと、このファイルをダブルクリックすると、SoftWindowsが起動して、ちゃんと感染してしまうのだろう。

ぼくの環境ではWindowsのメーラーでメールを出すことなんてありそうにないので、感染したとしても実害はなさそうな気がするけど(というのはこのウィルスは、メール送信の際に同名で本文のないメールを複製した上で自己の複製を添付する、というだけのものだから。感染したマシンのデータを破壊したりとかはしないようだ)、「Windows対象のウィルスはMacには関係ない」となんとなく思いこんでいたのだ。

また、アンチウィルスソフトである「Norton Anti Virus」もインストールしてあったのだが、当然ながらMac版だ。というわけで、このウィルスをウィルスとして認識していないようだ。

これってひょっとすると、例えばよくあるマイクロソフト製品を対象にするマクロウィルス(これがまたむやみに多いのだ)なんかでも、マイクロソフトの製品を使っていなくとも、マクロに互換性があるアプリケーションを使っていたら、そのアプリケーションを介して発症してしまうことだってあるかもしれない、ということじゃないんだろうか(Macを対象にしたウィルスだったら「Norton Anti Virus」が見つけてくれるとは思うけど)。

ま、そうではないとしても、Windows環境をイミュレーションするソフトをインストールしているMacユーザーは、ちょっと気にとめておいて欲しい。
Windowsをターゲットにしているウィルスだからといって安心してはいけない。ひょっとすると、Macだって無傷ではすまないかもしれないのだ。