好奇心旺盛な子どもたちと、出遅れたオトナのための
ゼロから始めるパソコン・マスター!

 


Part 1
ソフトを使ってみよう

03/22up その3:ディスク診断ツール、圧縮ツール、スクリーンセーバー、ソフト開発ツール、著作権 OS、カスタマイズ、オンラインソフトなど

 


062-063

役立ち小物・ユーティリティの代表は「お医者さん」

○ユーティリティとは「便利なもの」のこと

 これまでに紹介してきたソフトは、「アプリケーションソフト」と呼ばれるものでした(略して「アプリ」ともいいます)。パソコンを使って何かを作ろうというときに使うソフトのことです。
 ここから紹介するのは、「作るために使う」のではなく、「パソコンをもっと使いやすくする」ためのソフトです。
 どれも、アプリケーションと違って、なくても文章を書いたり絵を描いたり、といったことはできます。ですが、なかには、パソコンをしょっちゅう使う人なら必ず使っているような大切なものもあります。

○パソコンのお医者さん

 その代表が「パソコンのお医者さん」です。
 パソコンは、精密で複雑な機械です。具合が悪くなることもあります。そんなときに役に立ってくれるソフトが、パソコンのお医者さん、こと「ディスク診断ツール」です。このパソコンのお医者さんは、次のようなことをしてくれます。

○ディスクのお掃除

 フロッピーにしてもハードディスクにしても、何度も読み書きできて便利なのはいいのですが、長く使っているとだんだんコンピュータにとっては都合の悪い状態になってきます。
 そのままにしておくと、だんだん速度が落ちてきて、以前は一瞬でできていた作業が何秒もまたされるようになるので、それとわかります。
 一番多いのは、フラグメンテーション。断片化とも呼ばれます。ひとつのファイルが、ディスク上のあちこちにバラバラに保存される状態です。ひどくなると、機械に無理がかかって、別の問題を起こす可能性もありますので、ときどき、いらないファイルを消して、「最適化」というお掃除をしてあげるといいのです。

○壊れたファイルの修理

 なにかのひょうしにファイルが壊れてしまう、というのはそんなに珍しいことではありません。ファイルが壊れてしまうと、そのデータはもう読めなくなってしまいます。
 そんなときに、お医者さんは壊れたファイルを直す(修復する)ことができるのです。ただ、いつでも必ず直せるというものでもないので、本当に大事なファイルは、もうひとつ別のディスクにコピーをとっておくのがベストです。
 こうしたこと以外にも、こうした「お医者さんソフト」は便利な機能を追加してくれたり、間違って消してしまったファイルを復活させてくれたり、パソコンが動いている間中、問題が起きていないか見張っていてくれたり、自分のパソコンが今どんな状態にあるのかを調べてくれたりします。
 

●パソコンのお医者さん

・ディスクの診断
ディスクに具合の悪いところがないかを調べて、自動的に直してくれます。

・ディスクのお掃除
あちこちに散らばっているデータをきれいに整理して、作業しやすいようにしてくれます。

・消してしまったファイルの復活
消してしまったファイルが、実は必要なものだった、なんていうことがあります。そんなときでもファイルを復活させることができます。

・自分のパソコンの情報
ディスクの診断などのときに、その結果を箇条書きで書いておいてくれます。これをわたしたちが読んでもわかることはほとんどないのですが、本当にパソコンを修理に出さなければならないような問題が起きたときに、このファイルが修理をしてくれる技術者の人には大変役に立ちます。

●ファイルの断片化
ディスクの上は、目に見えない細かなわくで仕切られたようになっています。ディスクに何も保存されていなければ、新しく保存されたデータはひとつのまとまりになりますが、すでに保存されているデーたがあるときは、そのデータをよけて、データが分かれて保存されてしまうことがあります。これが断片化です。

(イラスト。ディスク上の連続したデータと、分断されたデータ)

 

 


064-065

一度使ったら病みつきの圧縮ツール

 

○ファイルを小さく「圧縮ツール」

 便利な小物の代表は、「圧縮・解凍ツール」です。ツールというのは道具のことです。
 「圧縮」というのは、この場合、ファイルを小さくすることです。
 しばらく使わないけれども、捨てるわけにはいかないとか、ほかの人に渡したいのだけれどもフロッピーに入りきれない、などというときに、このように小さくしてやるわけです。
 また、通信でファイルを送るときにも、もとのままのファイルを送るよりも、圧縮して小さくしたファイルの方が送る時間が短くてすみます。そのため、パソコン通信やインターネットで入手できるファイルはほとんが、この圧縮されたファイルです。

○もとに戻す「解凍ツール」

 ただし、小さくされたファイル「圧縮ファイル」は、そのままではもとのようにソフトで使うことができません。使うためには、元に戻してやる必要があります。それが「解凍」です。
 圧縮するにも解凍するにも、そのためのソフトがなければなりませんが、圧縮や解凍にはいくつもの方式があります。日本でもっとも代表的なのはLHAという方式です。ほかの方式のものも含めて、解凍ツールはほとんどが無料で配布されていますので、いくつか入手しておくとよいでしょう。

●圧縮・解凍で節約節約!

・代表的な圧縮方式

方式(読み)

拡張子

LHA(エルエッチエー)

.lzh

ZIP(ジップ)

.zip

Sit(スタッフ・イット)

.sit、.sea*

Cpt(コンパクトプロ)

.cpt、.sea*

*「.sea」は解凍ツールを持っていなくても、ダブルクリックで解凍できる「自己解凍形式」

イラスト:元のママの姿で縮小するような「圧縮」
電子レンジで冷凍食品をもどすような「解凍」

圧縮前「一枚のディスクにファイルがひとつ」通信にも長時間かかる
圧縮後「圧縮されたファイルがふたつ」通信も短時間ですむ

ファイルを圧縮することで、ディスクの空き増やすことや、通信でも素早くデータを送ることができる。

圧縮されたデータは解凍しなければ使うことはできない。

 


066-067

スクリーンセーバー

 

○焼き付きを防ぐ「スクリーンセーバー」

 ブラウン管も液晶も、モニターに同じ画像を映しっぱなしにしておくと、その画像がうすうらとモニター表面に残る「焼き付き」といわれる障害が起きます。
 これを防ぐためにつくられたのがスクリーンセーバーです。決められた時間を越えて、何の操作もしないでいると、自動的にスクリーンセーバーが働き始めます。すると、簡単なアニメーションなどが現れ、常に画面には何らかの変化が起きるようになるのです。
 実際に焼き付きを起こすのは、24時間もつけっぱなしのような時ぐらいですし、最近のパソコンは省エネのためもあって一定時間放置されると我慢が暗くなってハーディスクが止まるスリープ(休眠)モードになるのが普通です。ですから、ほんとうならスクリーンセーバーはいらないはずなのです。

○楽しいから使っちゃう?

 ところが、スクリーンセーバーはとても多くの人に使われています。なぜ必要もないのに使うのでしょう? それは、ディズニーやマンガのキャラクターをはじめ、ゆかいなスクリーンセーバーがたくさんあるからです。
 また、スクリーンセーバーは、特定のキーを押したりディスプレイ上の自分の決めた場所をクリックすることで、すぐに動かすことができるものも少なくありません。そこで、パソコンの前を離れたときに、ほかの人に何をやっていたのか見られたくないようなときにも、利用されています。

●楽しいから人気のスクリーンセーバー

なくてもいいはずのスクリーンセーバーが大人気なのは、楽しいものが多いから? (適当に各社のスクリーンセーバーの画面を紹介できませんか? ex.ディズニー/アフターダーク・モジュール、OL進化論、ポンキッキーズ、高等数学の数式がずらずら現れる奴、自分で入れた言葉(「ただいま休憩中」「お急ぎの方は敬愛電話へ」など)が流れるもの、などなどショップに行くといっぱいあります。ウチにもあるのだけど、HDに空きがないのではずしているのです(;_;))

★スクリーンセーバーを悪用する4コママンガなんてできませんか?
1 勉強しているふりをして遊んでいる子ども
後ろから、「怪しいな」と見ているお母さん
2 後ろの視線にはっと気がつく子ども
3 あわててホットスポット(画面の角とか)をクリック
4 スクリーンセーバーを起動させて、とぼけてパソコンの前を離れる子ども   
首を傾げるお母さん なんていうの……つまんない?

 


-----カコミ---------
○便利小物の落とし穴
 便利な小物たちには、ほかにもメニューに機能を追加してくれたり、いろいろな作業を早くしてくれたりする小物たちがたくさんあります。中には画面上をマスコットが飛び回るような楽しいものもあります。
 また、個人が趣味で作ったものもたくさんあります。こうした小物たちはパソコン通信やインターネット、雑誌の付録などで手軽に手に入れることができます。
 しかし、こうした小物たちは、ほかのソフトと衝突して、パソコンをうまく動かないようにする事故の元になることもあります。最初はここまでに紹介したものぐらいにして、あとは、パソコンにもっと慣れてから手を出すのがいいでしょう。
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068-069

自分でソフトを作っちゃおう!

 

○ソフトは自分で作れるか?

 ここまで紹介してきたソフトは、アプリケーションソフトとユーティリティソフトです。どれもみんなお店で買ったり、パソコン通信やインターネットで手に入れたりする「だれか、ほかの人が作ったもの」でした。
 では、ソフトを自分で作ることはできないのでしょうか? なんだか、とても難しそうな気がしますよね?
 実は、そんなことはありません。さすがに、誰もがどんなものでも簡単に作れる、というわけにはいきませんが、自分でソフトを作るためのソフトというのがあるのです。

○ソフトを作るソフト

 それは、「ソフト開発ツール」です。
 ソフト開発ツールは、ソフトづくりを専門の仕事にする人「プログラマ」が使う複雑で高度なものから、趣味のソフト作りの人たちが初めてのときに使うようなやさしいものまでいろいろあります。
 こうしたツールの手助けを受ければ、ソフトを作ることは、恐がるほど難しいことではありません。
 いちばん簡単なところでは、自分がした操作を覚え込ませるだけでいいものもあります。
 また、ソフトによっては、一定の数までの操作を記録して、それを繰り返させる「マクロ機能」を持っているものがあります。こうした機能を使うのも、実は「小さくて単純なソフト」を作っているのと同じことです。

●くり返しの仕事はパソコンに任せよう
 操作を記録するソフトは、例えばこんな風に使います。
 ビットマップ形式ファイルを、ジェイペグ形式に変更して保存し直さなければならないとします。
 この操作を記録してみましょう

  1. 記録ツールのテープレコーダーのような画面で「レコーディング(記録する)」ボタンを押す。
  2. 記録する操作を始める。変更するファイルの入っているフォルダを開く。
  3. 画像ソフトでファイルを選択して開く。
  4. 画像ソフトで「別名で保存」を選択する。
  5. ファイル形式を指定し直す。
  6. 記録する操作の最後。「保存」を実行する。
  7. 記録ツールの「ストップ(止める)」ボタンを押す。
  8. 確認してみよう。記録ツールの「プレイ(再生)」ボタンを押すと、記録した動作を一回行う。これでOK。
  9. 記録ツールで「保存」を選択し、名前をつけてデスクトップに保存する。
  10. デスクトップに作られたアイコンに、形式を替えたいファイルをドロップすると、ファイル形式が変更されて保存し直される。

    こうしたソフトは、パソコン専用のことば(スクリプト)で、するべきことを記録しています。そのことばを覚えれば、実際に操作しなくても、スクリプトを書くだけで操作を覚えさせることができます。

 


070-071

著作権にご注意

 

○人のソフトを改造してもいい?

 こうしたソフトを使うと、人が作ったソフトを改造することができる場合もあります。しかし、そのときは注意が必要です。
 まず、改造はすべて自分の責任になります。何か困ったことになっても、元のソフトを作った人や会社の責任にはできません。
 これは、ハードを改造したときも同じです。パソコンが壊れたりケガをしても、弁償してもらうことや治療費を出してもらうことはできません。
 次に、改造したソフトは自分一人で使うことです。とくに、元のソフトを作った人にだまってほかの人に配ったりしてはいけません。法律で禁止されているのです。

○著作権ってなんだ?

 これは、すべてのものには「著作権」という権利があるからです。
 作った人(作者)がとくに「著作権は放棄します」と宣言していない限り、作られたもの(作品)を勝手にコピーしたり、手を加えて人に配ったりすることは法律で禁じられています。
 ただ、パソコン通信やインターネットで配布されているソフトの中には、作者が制限をゆるめているものがあります。
 その場合は「著作権は放棄しませんが、変更を加えることをふくめて、好きに使って下さい」などと断り書きがされているのがふつうです。

●これは著作権違反!

とくにパソコン通信で発言をしたり、インターネットでホームページを作ったりするようになると、知らないうちに人の著作権を侵してしまうことがあります。

人の作ったものや書いた文章を
断りなく使う。または、自分のものと
区別ができないように使うこ
と。

×
作者に使ってもいいという許可を
もらうまで使えません。
アニメやマンガのキャラクターなども
同じです。説明などのために
必要であれば、どこからどこまでが
作者のものか、作者は誰か
わかるようにします。

人の作ったものを
そっくりマネして作る。

×
そのまま使うといけないからと、
マネをするのもダメです。
自分で工夫をして新しく作りましょう。
または、誰が使ってもいいと
されている材料だけを使いましょう。

人の作ったものを改造して、
作者に無断で配布する。

×
元の作者に改造したものを、
説明といっしょにおくって、
許可を取りましょう。
お金を取っているものや会社が
作っているものでなければ、
まず許してくれます。
ダメといわれたらあきらめましょう。

人のホームページのデザインを
そのまま使う。


これは許されています。
でも、おぎょうぎはよくないですね。
どこかに、「××のデザインを
元にしています。ありがとう」
ぐらいのごあいさつを入れておきたい
ですね。もちろん、中身までマネを
してはいけません。


072-073

縁の下の力持ち、OS

 

○王様のような召使い

 OSは、パソコンの基本操作をつかさどるソフトです。
 例えば、ファイルを保存するとどうなるかは、どのソフトでも共通しています。新しいファイルを作るとどうなるかも同じです。これが「まずOSがパソコンを動かしている」ということです。
 すべての基本を決めている王様がOSなのです。
 また、さまざまなソフトが働くのを助けているのもOSです。例えば、それぞれのソフトが「ファイルを保存するよ」と呼びかければ「はいよ」と、決められた動きをしてくれるのです。
 まるでよくできた召使いのように、休まず働いてくれるのです。

○OSがあってソフトがある

 これまで紹介してきたどのソフトも、OSがなければ動きません。
 それは、まずOSがパソコンを動かし、その上でほかのソフトが働いているからです。
 実は、OSがあるおかげでいまのようなパソコンがあるといってもいいぐらい、OSは大切な働きをしているのです。
 まず、ソフト作りが簡単になりました。基本的な仕事はOSにしてもらえるし、複数のソフトを作るときにも調整をしやすくなったのです。
 OSがないころは、ソフト作りはとても大変なことでした。今のようにさまざまなソフトが作られて売られるようになったのは、OSができてからなのです。

●OSを操作してみる
たとえば、こんな仕事はOSがやっていることです。ほとんどがデスクトップで行うものですね。
  1. ファイルのコピー
  2. ファイルの移動
  3. ファイルの削除
  4. 新しいフォルダを作る
  5. フォルダの名前、ファイルの名前を付け替える
  6. ゴミ箱を空にする
  7. ウィンドウの表示(リスト表示とアイコン表示など)を変える
(メニューと操作画面)

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OSというのは、オペレーティング・システムの略で、「基本ソフト」とも呼ばれています。オペレーティング・システムは「操作系」という意味の英語です。
【余談】中国語では、そのまま「操作系」です。MicroSoft Windowsは「微軟社操作系」わかりやすいね。日本人ってバカなんかね(^◇^;) 中国でAppleは「林檎社」らしいけどMacは何だろ。
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●OSとソフトの関係

+--------+--------+--------+
|ソフトA|ソフトB|ソフトC|
+---↓---+---↓---+---↓---+
|     OS |
+------------↓------------+
|   パソコン(CPU) |
+--------------------------+

どんなソフトもOSの上で働いている。ソフトが出した命令も、OSを通じてパソコンに届けられる。まず、OSがパソコンに基本的な命令を出さなければ、働くことができない。

 


074-075

OSって、ひとつだけじゃなかったの?

 

○いろいろなOSがある

 OSにはいくつもの種類があります。しかも、それぞれのソフトは、どのOSの上で働くかがあらかじめ決まっています。
 ですから、わたしたちが「ウィンドウズパソコン」などと言っているのは、実はOSの種類のことでもあったのです。
 いま、世界でいちばん多く使われているOSは「ウィンドウズ」です。ウィンドウズにもいろいろ種類がありますが、いちばん使われていて有名なのが「ウィンドウズ95」。ただウィンドウズと言えば、まずこれのことです。
 ウィンドウズには、ほかに「CE」「NT」「3.1」という種類があり、一九九八年には、「95」の改良版「98」がデビューします。

○ウィンドウズ以外のOS

 ウィンドウズの次に多いのが、「マックOS」。学校や医療機関、出版関係などで使われていることが多いOSです
 「MS−DOS」というOSも、以前からパソコンを使っている人には人気があります。
 それから、理数系の大学や研究所で使われていることが多いのが「ユニックス」。インターネット用のサーバーや、コンピュータグラフィックスで使われています。
 ほかにも、「OS/2」「ビー」などというOSもあります。
 また、家庭用電気製品や自動車などの工業製品に内蔵されているマイコンにもOSは使われています。こちらは、CトロンやIトロンといったOSです。
 

●GUIとCUI
今のOSはGUIと呼ばれる、マウスでアイコンやメニューを操作してパソコンに命令する方法が中心です。それ以外のOSは、CUIといって、コマンドと呼ばれるさまざまなことばをキーボードから入力してパソコンに命令するものです。

(GUIのデスクトップとCUIの初期画面)

※GUIはグラフィカル・ユーザー・インターフェイス Grafical User Interfaceの、CUIはキャラクタ・ユーザー・インターフェイス Caracter User Interfaceの略です。

 

●OSの種類とパソコン
OSの種類によって、使えるパソコンが決まってきます。

ウィンドウズ95(Windows95)
PC/AT互換機という種類のパソコンや一部のNEC・PC98シリーズで使われています。PC/AT用と98用は、ごく一部にちがいがあるだけです。

マックOS(MacOS)
マッキントッシュというパソコンで使われます。マックという愛称も有名です。最近までMacOS互換機というのもありました。現在のMacOSは8.0という番号ですが、以前の7.5.5までは、漢字トーク(漢字Talk)というのが正式な名前でした。

ユニックス(Unix)
ウィンドウズと同じく、PC/AT互換機というパソコンがふつうですが、NEC・PC98シリーズやマックで動くユニックスもあります。

(それぞれのデスクトップを出すところでしょうか。やっぱり絵にしますか? Unixの画面の写真だったら、手持ちの雑誌にあります)

 


076-077

ぼくだけのパソコンにしちゃおう

 

○自分流にするのが「カスタマイズ」

 パソコンも、最初のうちは買ってきたままの状態でいいのですが、そのうちに使い込んでくると、自分なりにもうちょっと使いやすくしたくなります。
 そんなとき、例えばこんなことができます。そして、これらもOSの仕事の一部なのです。
・ウィンドウの中でのファイルの表示の仕方を変える。
・パソコンのスイッチを入れたときに、決めておいたソフトやファイルが起動するようにする。
・いつも使うソフトやファイルを、使いやすいところに配置する。
・デスクトップに表示される「壁紙」を変える
こうした変更を加えることを「カスタマイズ」といいます。

○もう一方の裏方、設定書類

 こうした変更は、メニューから、ウィンドウズなら「プロパティ」、Macなら「表示」を選択してできるものもあります。メニューからではできない変更は、「コントロールパネル」という設定ファイルを操作します。
 「コントロールパネル」は、パソコンがどのようにふるまうかを決めるためのファイルです。
 設定ファイルは、ほかにもあります。が、コントロールパネル以外は、「入れるか、はずすか」で操作するものばかりになります。
 周辺機器を動かすための「ドライバ」は代表的なもののひとつでしょう。これがなければ、周辺機器をつないでも、動いてはくれません。

 

●カスタマイズしてみよう


078-079

安くて便利なオンラインソフトを使おう

 

○オンラインソフト

 オンラインソフトというのは、WWWやパソコン通信で入手できる、お店では売っていないソフトのことだ。ゲームからエディタまで、あらゆる種類のソフトがある。
 オンラインソフトの多くは、会社などではない、ふつうの個人が作ったものだ。この人たちは、自分が「こういうソフトがあるといいな」と思ったものを作っていて、それを仕事にしているわけではない。だから、どのソフトもお店で売っているソフトより、ずっと安い。中にはタダのものもある。
 タダのものはフリーウェア、有料のものはシェアウェアと呼ばれている。有料のものは、もちろんお金を払わなければいけない。

○いいところと悪いところ

 オンラインソフトのいいところは、試しに使ってみることができることだ。使ってみて気に入った、続けて使おうと思ったら料金を払うという仕組みなのだ。
 ほぼあらゆる種類のソフトがあるので、お店でソフトを買ったことがほとんどないという人も中にはいる。
 ただ、ほとんどが個人の趣味で作られているものなので、うまく動かないときにあまり頼ることはできない。
 作っているのは親切な人が多いので、電子メールを送るとすぐに返事をくれることも多い。が、返事が来なくても、どこにも文句は言えないのだ。

●オンラインソフトを街で手に入れる

オンラインソフトの有名なものは、雑誌の付録に付いてくることもあるし、たくさん集めてCD−ROMにしたものも売っているので、インターネットやパソコン通信をやっていなくても手に入れることはできる。

(「オンラインソフト集」と書いてあるCD−ROMや、雑誌の表紙に“オンラインソフト特集!”)

●「READ ME」ファイルを読もう

オンラインソフトには、詳しいマニュアルはほとんどない。いっしょについている「READ ME(読んでくれ、という意味)」ファイルくらいは、必ず読んでおこう。

(フォルダの中にソフトと「READ ME」という名前のファイル)

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シェアウェアソフトには、必ずお金を払おう。料金は数百円から3千円くらいのものだ。彼らががんばっていいソフトを作ってくれるから、わたしたちは安くて便利なソフトやおもしろいゲームに出会えるのだ。払い方や値段は、やはり「READ ME」ファイルなどに書いてある。
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080

お試しソフトを賢く利用

 
 ちゃんとした会社が作っているのにタダだというソフトがある。「デモソフト」とか「デモ版」という。売られているソフトとほとんど同じものを、試験的に使ってみられるようにしたものだ。
 ソフトは高価なものも多い。広告の説明を読んだぐらいではよくわからなくて、欲しくてもなかなか手が出せない。
 デモソフトは、そんなときにぴったりだ。商品そのものとほとんど変わらないので、使い心地を試してみるにはうってつけなのだ。
 デモソフトには、だいたい日数制限や機能制限などがある。
 日数制限というのは、最初に使った日から×週間しか使えない、というように作られているものだ。何月何日までしか使えない、というようなものもある。
 機能制限というのは、そのソフトで作ったデータが保存できないようにしてあるとか、印刷すると「デモ版」という字が大きく入るなどというもの。本来は使える機能を、使えなくしてあるのだ。
 それでも、使い心地を試せるのだから大助かり。ちょっとした練習にもなるので、見つけたらいろいと試してみるのもいいだろう。
 ところで、やはりメーカー製のフリーウェアで、デモソフトではないものもある。作ったけれどもあまり数が売れそうにないとか、いろいろな理由で値段がつかなかったものだ。
 こちらも見逃せないソフトだ。ファンがたくさんいる人気ソフトも多い。

 


以下
Part 2へ続きます。


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