河あきらとの再会


昔読んで忘れていたマンガってありますよね。
マンガ家って、多くは消費されて消えて行くのだけど、ときどきそうじゃない人がいる。ずっと最前線でヒットチャートに作品を送り出しているようなオバケじゃなくっても、どっかで書き続けている人。

昨年かな、カアチャンの実家で片付けをしまして、古いマンガの単行本をたくさん出してきました。子どもたちにも読めるように、本棚に入れたの<アホ?
一条ゆかりとかは覚えてたけど、文月今日子なんか忘れてたよなあ。というなかに、河あきらがありました。
そうなんだよ、この人、ケッコー好きだったんだよなあ。出てきたのは『いらかの波』と短編集がいくつか、だったかな。昔のマンガは、シリアスでもギャグがそこかしこにあったよねえ。手塚・石森の伝統か?

実は、河あきらは何年か前に出先で時間つぶしに入った「アニメイト」で、『ちゅらさん』第一巻を見て、「ああ、まだ描いてたんだ」なんて思ってはいたのです。まだ放映してた頃ね。で、買って帰って「んー、変わらないなあ。それにしても、完全に河あきらワールドだなあ。『ちゅらさん』って本当にこういう話なのか?」なんて思ったり(^^;;
しかし、第二巻はその後どこでも見かけなかったのね。一冊だけオンラインで買うのは送料がアホ臭くて、そのままになってたんですが、その後、そうやってカアチャンの実家で見つけて気になってて、ファンサイトなんかも見つけてた。

河あきら非公式ファンサイト「河のある風景」(非公式だけど、河あきら自身も参加してる。よくわからん(^^;;)
http://merly.cool.ne.jp/ → http://brook.jpn.org/ に移転(2006.1.28更新)

で、ああ、女性誌に書いてるんだ、単行本も出てるなあ、なんて思いつつ、でも、現物は全然見かけないままになってた(^^;;
それが、つい数日前に近所の古本屋で『ちゅらさん』第二巻を見つけまして、買いました。読みながらうるうるしてしまった(しかし、本当にこういう話なんだろうか。テレビを全然見ないからわからん(^^;;)

そういえば、同じ古本屋で和田慎二の『超少女明日香』の続編も見つけて買っていたのだった。今回は市川ジュンも見つけた。なんか洋食をキーに近代の女性を描いたようなの。よさげだった。〆切を抱えているので買わなかったけど。

彼らに共通しているのは、コメディっぽくもあり、シリアスな部分もあり、ってところかな。昔ながらのマンガ、ハート・ウォーミング・ストーリーって感じでしょうか。手慣れていて安心して読める、でも古くさくはない人はたくさんいると思うのだ。むしろ、こういうお話って喜ばれるのではないか知らん。うちの子どもは喜んで読んでいるよ。最近の作家では例えば入江喜和 なんかにも通じると思う。
各マンガ雑誌の編集者さん(いや、マンガ以外の媒体の方がいいのかな? なんにしろ)、彼ら忘れられかけている作家さんたちに、(なつかしいよね、ではなくて)もっと光を! 新しい舞台を! と思ったのでありました。

Posted: 土 - 2月 19, 2005 at 02:56 午後            


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