大脱走のテーマ


本日、サツキ@座敷ネコが脱走しました。すぐ見つかったけど。以下、そのドキュメンタリー(笑)

ふと気づくと、昼を過ぎているのに我が家の猫サツキにメシの催促をされていない。考えてみると、朝から見かけていない。

朝9時頃に、下の家から電話が来て起こされた。家族はもうみんな出払っている。
「雨漏りの修理を頼んだのが、今日来てるのよー。それでね、なんか上からも見たりするらしいの。だから、そっちのベランダとかも通るかもしれないんだけど。ごめんなさいねー」との話。
うお、サツキが目撃されてはヤバイのではないか? おーい、ニャアや、どこだー。朝飯は食ったあとがある。トイレは? でかいシッコ玉ができている(ついでに始末する)。こりゃ、どっかに潜り込んで寝てるんだな。これなら安心か。見えそうな部屋はカーテンを閉めておけばいいや。と思って、そのまま忘れていた。

いま何時だ。もう1時だ。エサのドライフーズをしゃらしゃら鳴らしてみる。出て来ない。食器をカチャカチャ鳴らしてみる。出て来ない。これはおかしい。異変だ。いや、寝てるのかも(あれからずっとか?)。家中の隙間を探す。棚の裏も冷蔵庫の上も裁縫道具だののある押し入れも見る。トイレも風呂も玄関も見る。どこにもいない。
やばい! こりゃ脱走だ! ベランダに出て見回す(となりに行ったか? 覗き込む)。呼んでみる。「にゃ〜?」返事もない。下の公園を見る。枯れ葉がカサカサと地を這う(あれか? 違った……)。耳を澄ます。カサコソ。

うわわ、なんか、なんか、すげえヤバいぞ!!
あの、アホバカ座敷ネコが一人で生きていけるわけがないではないか。知らない人にエサを求めて遊んでもらおうと思ってカミついて蹴られて死んじまうに決まっているのだ。やばいではないか。

いかーん、と外に飛び出して、「にゃー? にゃ? ニャア〜」とうろうろ。
探し始めて15分ほど、「にゃ?」という短い声がどこからか。どっちだ? もう一度、今度は少し長く「にゃあ?」
む、ウチの棟だ。走ります!(1年ぶりぐらいで走ったかも)
さらに続けざまに鳴き声。「う〜にゃ? にゃにゃ?」
あのトボケた鳴き声は、まずまちがいない! しかし、ふつうネコはあんなに続けて鳴かない。どこかに登って降りられなくなったか?
声の方向でたどり着いたのは、同じ棟のとなりの階段。上か? 下か?
上に向かって小さく呼んでみる。「にゃ?」
「うーゃ」! どこだ? 近いぞ! 見回せ!
小さく「サツキ?」反応なし。もう少し大きい声で「あにゃ?」
返事が「なーぅぅぅ」
あれ? 階段の下、脇から顔だけ出して、こっちを見上げていました。あっははは、そこで呼んでたのかあ(^^;;

あたしは、すぐに抱き上げて毛並みで本人確認。人に見つからないように、ダッシュで帰って来ましたとさ(^^;;
はぁぁぁぁぁ。寿命が縮んだぞい。
お前、4時間もあそこにいたのか? オレが何度かあの前を通りかかったときには、なんで鳴かなかった? まあ、いいや。帰って来たから。

帰って来てから、まずエサをやった。えらい
それから自分のラーメンを作る。エサを食べ終えたサツキが覗きにくる。ナベは熱いんだぞ、早くおぼえろ。
出来上がって食卓に就くと、おねだりニャアニャア攻撃とテーブルよじ上り攻撃。いつもなら、オレのエサができてからサツキにエサをやるのだ。ええい、しまったしまった、先にやってしまった。

でも、まあ、今日はいいか。あとちょっとだけだぞ。


Posted: 火 - 11月 16, 2004 at 03:32 午後            


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