aboutジンギスカン


先日、北海道出身の知人にジンギスカンをごちそうになった。
私の知っているジンギスカンと違う!
今度、東京ジンギス倶楽部に報告しなければ。

ジンギスカンは、わたしの体験では「焼肉の一種」なのだが、ここで体験したものはまさしく鍋料理だった。
そりゃあ調理器具は「ジンギスカン鍋」と呼ぶが、料理としては焼肉だという理解だったのだ。
それがひっくり返った。

今回のは、そもそも鍋がちょっと違う。中央はお約束で盛り上がっていて、肉の油を周縁部に流すためのミゾも切ってある。しかし鍋のヘリが、私の知っているジン鍋よりもずーっと高い。ちょうど、スキヤキ鍋の中央にジン鍋を埋め込んだようだ。
もちろん、油を下に落とす穴など存在しないのは言うまでもない。

調理方法もなんとなく違う。周辺に野菜を盛り、肉は中央に盛るところまでは一緒だが、その肉をいくらでもてんこ盛りにしていく。これは、焼き目をつけるという発想がないということだろう。肉を漬け込んだタレもどーっとかけて、グツグツと調理する。



蒸し焼きというか蒸し煮というか、おつゆだくだく状態でグツグツなのだ。
野菜は完全に煮ている。焼いていない。肉も中央でこそ煮汁に使っているわけではないが、縁のほうでは「煮る」という方が近い。
これ、焼肉じゃなくて鍋料理の一種だと思うでしょ?



そうそう、肉も違う!(深川市「肉のやまさき」と袋にあった) ぶあつい味付き肉だった。これがまた柔らかくてうまかった。ヒツジの味も香りもしっかりするのに、調理方法のためか焼くときの匂いはほとんどない。ジンギスカンは嫌いだという人ももりもり食べていた。

ま、うまければナンデモヨシなのだが、あまりにびっくりしたのだ。
そうそう、もうひとつ。
見たことがないつるつるとした鍋があったので、「これは?」と聞くと、これもジンギスカン鍋なのだという。



中華鍋の中央を逆に凹ませたような形状で、どういうわけか煙突?がついている。この煙突はなんにするのかなああ?? 炭火で焼くときのためなのかなあ?

改めてジンギスカンの奥の深さを思い知らされたのであった。

【続報:深川市「肉のやまさき」を調べてみた。きっとここだ! 東京からの受注のメモがお店に貼ってあったというから、試しに注文してみようかなあ】

Posted: 月 - 8月 18, 2003 at 10:00 午前            


©