なぜ掲示板やMLか


パソコンについての質問や相談をメールや電話で受けることがある。
質問には応えつつ「できるだけ掲示板に投稿してください」と言うのだが、それはなぜなのかをちょっと書き留めておく。

ウチの掲示板「Win-Mac SOS」に限って言えば、投稿があると私にすぐにメールが来ます。
対応できるときには、すぐにコメントしています(正直、投稿の大半は私自身です(^^;;)。対応できないときは、Macに向かっていないか、忙しくて手が放せないとき。というわけで、質問をメールでもらっても結果は同じです(^^;;
それどころか、仕事などの大量のメールの影に埋もれてしまいかねません。また、最近の、メーラーはスパムの自動弁別機能を持っているのですが、初めてメールをいただいたときは、こいつに引っかかってしまい、気づくのに遅れるときが多々あります。
と、あれこれ考えると、直接メールをいただくよりも、掲示板に投稿していただく方が、(1)コメントが早い可能性が高い、(2)しかも、そのコメントはおそらく私からのものです、(3)私からのコメントが付かないときは、メールを出しても同じです、ということになります(笑)

で、わたしが掲示板にこだわるのは、上記の理由だけではありません。「情報を共有したいから」です。
メールや電話でやりとりしたことは公開されないので、ほかの人の役には立たない。そこが私は悔しい、悲しい、むなしい。

だから、別にウチの掲示板以外のどこかの掲示板やMLに投稿してくれてもいい。
お題によっては、その話題にふさわしいどこかのMLや掲示板を紹介することもあります。

でも、「掲示板やMLがこわい」「掲示板やMLで、どうしたらいいか、よくわからない」という人がいます。
その気持ち、よーくわかるんです。
今日も「Outlookが起動できなくなった」という友人からの電話がありました。昨日も「MacのMS Officeで作成したドキュメントがWindowsで開けない」という電話が友人からありました。メールでも「ヤフーオークションに参加するには、会員登録をしなければならないのか」という質問がきていました。
いずれも、「電話やメールでなければならない内容」ではない、一般化可能な命題です。だから掲示板を利用して欲しい。だけど、質問してくる人は、だいたいの場合はパソコンに弱い人で、掲示板やMLで、うまく質問ができない。

答えるためには、いろいろと環境が解らないといけなかったりするのだけど、初心者は、なにを伝えればいいかが解らないので、質問の応酬になることがままあるのです。で、これが初心者にはとっても負担なのね。で、電話になる。
また、ずーっとパソコンを使っていて、そこそこ詳しくなっている人でも、カンが悪いと言うか、どこら辺の情報が必要かが掴めないことも多々あり、こういう場合も、やっぱり電話が来ます(たとえば、ハードウェアやネットワークのことになると、僕もそっちの仲間入りです)。

僕は滅多なことでは電話やメールで相談はしないけど、それは少し待っていれば、たいがい詳しい人に会える機会を持っているからっていうことと、人よりは多少、検索に慣れているからだと思います。

僕は、だれからの相談でも、余裕がある限り応えているし、それは大して苦じゃない。

僕も、最初の頃、10年ほど前は(ネットが発達していなかったこともあって)電話魔だったことがあります。先にMacを導入していた人(当時は、ほとんどデザイナーさんでした)に、夜遅くに電話をしたことも一度や二度ではありません。
だけど、じきにパソコン通信で情報を集めるようになりました。
最初は人の投稿を読むだけです。でも、すごく助かりました。周囲の人間では、だれも答えられないようなことが、NiftyServe(現「@nifty」)にはたくさん書き込まれていました。
過去の投稿をまとめてダウンロードして縮小プリントし、持ち歩きました。それを通勤時間に電車の中で読んだり、飯を食いながら読んだりしました。わからないことはすっ飛ばしながら(^^;;

もちろん、こんなことを誰にでもやれというわけではありません。これは僕が仕事で必要だったからやれたことかもしれません。
Macを導入して、DTPのラインを立ち上げたばかりだったので、なんでも調べまくっていたのです。
本も雑誌も、あれこれ買いあさって読みました。DTPが普及し始めたばかりという頃だったので、DTP専門誌なんかはなく、Mac雑誌の、関係ありそうなところを一生懸命探して読みました。
もちろん、一方でふつうに仕事もしていて、ふつうの仕事だけでも深夜だとか半徹夜・徹夜も珍しくなかったから、学習はなかなか進まなかった。
久しぶりにNiftyServeにアクセスすると、たくさんの投稿が溜まっていて、それをまたダウンロード>プリントアウト>持ち歩き、と言う繰り返し(^^;;
こんなこと、マネをしろいう方がどうかしています(^^;;

いまは優秀な検索エンジンがたくさんあります。パソコン関係の掲示板もたくさんあります。だから、ぼくがしたように、闇雲になんでも情報を集めたり読んでおいたりする必要はなくなりました。
でも、メールでやりとりされたことは検索に引っかかりません。電話でやりとりしたことも、もちろんダメです。
だから、掲示板やMLで質問してください。それがまた、きっと誰かの役に立ちます。

検索がうまくいかない、という人は、こっち「[182]検索のちょっとしたTips(Googleを例に) 2003-04-02 (Wed) 」も読んでみてください。役に立つかもしれません。

また「掲示板やMLが怖くなくなる話」も、近々書いてみようと思います。
それまでは、有名な秋山先生@Macintosh Newsの「トラブル時の問い合わせ先,調べ方」「ネット上で問い合わせる際のマナー」をはじめとする「Tips & FAQs」をお読みになると、タメになること請け合います。

Posted: 木 - 11月 20, 2003 at 05:52 午後            


©