TIDBITSは翻訳者を募集している


TidBITSを知っているだろうか。

TidBITS日本語版トップページ
http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/

TidBITSは1990年に創刊したオンライン・ニュースだ。Macintosh、Mac OSのユーザーのための情報を、毎週のように提供してきた。もとは英語だが、日本語版は95年から配信されている(最初の異言語版だったらしい。すごいね)。古くからMacを使って来た人は、お世話になったことがあるんじゃないだろうか。

でも、もしもあなたが英語の読解に苦痛を感じないのならば、「日本語版は」読んでいないかもしれない。だから、ここで採り上げてみる。彼らは、翻訳を手伝ってくれる人を常に求めている。

TidBITS 日本語翻訳チーム
http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/join_us.html

関心がおありならば、そしてなにかできるかもしれない(たとえば、英語とMacに強い友だちに、この話題を振ってみるとか(^^;;)と思ったら、上記のリンク先を見てみてほしい。

上記を見てくれたのであれば、以下はちょっとしたおしゃべりにすぎない。「なにこれ?」「なんでこんな話?」なんて思われた方には、少しはお役に立つかもしれない。

ここ3回メール配信されたTidBITSのうち、2回にはトップにこんな文章があった。

翻訳者急募!
TidBITS 日本語版の翻訳チームは僅かの翻訳者で過大な作業をこなしていて、
もう少し人手があればこの負荷を分担できます。つまり、これらの翻訳語版を
読んでいる数千名の TidBITS 読者に応えて、翻訳に参加して TidBITS の翻訳
チームを助けてください。
(TidBITS#926/28-Apr-08 Tue, 6 May 2008 12:08:21 -0700)
 
TidBITS 日本語版では翻訳スタッフを募集しています。マッキントッシュや
インターネットに関する珠玉の情報をあなたの翻訳力でより輝かせましょう。
ご賛同の方は翻訳チーム <tidbits-jp[at]tidbits.com> までご連絡ください。
(TidBITS#927/05-May-08 Fri, 9 May 2008 23:37:25 -0700)
 
上記の文章はWebサイトには出ていない。その代わりと言ってはなんだけど、日本語版Webサイトのトップページの下の方には、常に次の文章が掲載されている。ひっそりと。
 
TidBITS 日本語版翻訳チーム は翻訳スタッフを募集しています。マッキントッシュやインターネットに関する珠玉の情報をあなたの翻訳力でより輝かせましょう。ご賛同の方は 翻訳チーム までご連絡ください。

今日届いたTidBITS#928/12-May-08には、「翻訳者募集」の言葉が載っていなかった。そのことに気づいて、「いまは人手が足りたんじゃないの?」と考える人もいるだろうか。
確かにそうかもしれない。
でも、この手の取り組みでは、「人手が足りていること」なんていうのは、あってもほんの少しの間のことだ。

そして、TidBITSに限らないけれども、こうした取り組みでは協力のお願いをするのは、常にとても慎重でなければならないと考えている人は、少なくないということを、覚えておいてほしい。
なぜなら、「協力できない申し訳なさ」という重圧を感じて購読をやめてしまう人さえいるからだ。もちろん、そんなことは屁とも思わない人だっているし、それが悪いなどというつもりはない。だけど、「申し訳ない」と思うその人は、屁とも思わない人よりも、ずっと恩恵にあずかるのにふさわしい人に違いないと、ぼくは思う。その人たちが購読をやめるかもしれない「お願い」を、どうして目立つところで頻繁にできるだろうか?
実のところ、ぼくは「今回は載っていなかった」ことに気づいたので、このエントリを書こうと思ったぐらいだ。

そうそう。翻訳チームのページ には、こんなことも書かれていた。
そして翻訳パフォーマンスがウケているかツマラナイか読者のレスポンスで検証されることです。読者の皆様には、気に入った翻訳の該当翻訳者に「メールで拍手喝采」を贈っていただければ翻訳者の欣びです。

そうだった、忘れていた。翻訳を手伝えないぼくやあなたも、メールで「翻訳者たちを励ます」ということはできる。なかなか素敵なことだよね(^^)
フリーウエアをよく使っていた80年代や90年代には、けっこう「ありがとうメール」を出していたのに、最近はそんな機会がなくってすっかり忘れていた。そういえば、ボクの場合はそれで知り合いになった人だって、たくさんいる。きっと苦情や注文のメールは多くても、感謝や応援のメールって少ないんだよ(^^)

翻訳がよいのか、元の記事がよいのかわからないからメールが書けないって? うーん、そんなときは、こう書くのはどうだろう。
「この記事はとてもおもしろかった / 役に立った。訳してくれてありがとう」
どう?

もちろん、応援方法にはいろいろある。寄付もできるし、グッズの購入で応援することもできる。ぼくも何年か前に「Take Control of」(有料のPDFブック)の日本語版を買ったことがある。
ぼくはただの読者で、関係者ではない。でも、考えるヒントをもらったことが何度もあるし、何度かは、自分の推測の裏付けとなる情報をもらったりもした。たまにはそういう記事を、ネット上で話題にしたこともある。だから、ぼくのメールボックスには2002年の分からのTidBITSが残っている(もっと以前から読んでいて、その分もDVDにバックアップされている)。
だから、その恩返しに、こうしてTidBITSの話をする。それだって「できること」だよね?(^^)

とりあえず、自分が「いいな」と思ったことは、いろんな形で応援することができる。だから、続いてほしい「いいな」は、どれであれときどき応援したい。よね?

Posted: 月 - 5月 19, 2008 at 10:33 午後            


©