Mac OS 9からMac OS Xへの移行
●Mac OSとMac OS
Xまず、「Mac OS
9.xの次のバージョンがMac
OS
X」と考えると混乱します。Mac
OSとMac OS
Xにはそれぞれ別のラインナップがあると考えるとよいでしょう。Mac
OSとMac OS
Xは、使い勝手や見た目はともかくとして、内容としてはまったく別々のOSです。バージョンの番号の付け方も、それを基本としているようです。使い勝手などは多くの部分で共通しているので、Mac
OS
9.xのユーザーであれば、Mac
OS
Xに移行してもそれほど戸惑うことはないとは思います。最初はともかく、じきに慣れてしまう人が多いでしょう。しかし、目に見えて異なる部分も少なくありませんので、実際には、この辺は個人差が大きい問題です。ちょっとした変化でもついていけずに立ち往生してしまう方もいます。OSやアプリケーションの操作を機能やその名称で覚えておらず、アイコンや保存場所などで覚えているような方は、一苦労するかもしれません。そういう意味でも、「別のOSに乗り換えるのだ」と考えるといいでしょう。●Mac
OS
XのバージョンMac
OS XにはPublic
Beta、10.0(〜10.0.4)、10.1(〜10.1.5)、10.2(Jaguar。〜10.2.8)、10.3(Panther。現在の最上位は10.3.7)という5種類のバージョンとそのサブバージョン(リビジョン)があり、遠くない将来に10.4(Tiger)がリリースされるとアナウンスされています(2005年1月現在)。10.3以前はすでに生産・販売が終了しており、10.4の発売時期は未定です。従って、現在店頭やネットショップで新品を購入できるのは10.3.xのみです。10.2.8までのバージョンを入手したいのであれば、オークションなどで中古または新古品を探すしかないことになりますし、10.4がいいなら、リリースを待つことになります。また、無償アップデートが可能な範囲も、上記の区別に準じています。つまり、例えば10.1.xから10.2.0以上へ、10.2.xから10.3.0以上へは有償になります。無償アップデートができる場合は、下記でアップデータが公開されています。 ■ソフトウェアアップデート http://www.apple.com/jp/ftp-info/OSのアップグレード/アップデートの際は、ついでに、そのバージョンのOSに対応した最新のSecurity
Updateも入手、実行しておくと安心だと思います。●アップデートとアップグレードMac
OS
Xの場合、アップデートとアップグレードが、比較的明確に区別されています(いつまで、この明確さが保たれるかはわかりませんが)。10.1から10.2、10.2から10.3というように、ひとつめのピリオドの下の数字(私は、Mac
OS
Xの場合は、ここがバージョンになると考えています)が変わるような時がアップグレードと呼ばれています。その一方で、10.1.1から10.1.2、あるいは10.2.3から10.2.4というように、2つめのピリオドから下の数字(ここがサブバージョンまたはリビジョンになります)だけが変わるようなケースは、アップデートと呼ばれています。Mac
OS
Xの場合、これまでアップデートは無償でアップデータが提供されていますが、アップグレードは有償で新しいOSのインストーラを購入する必要があります。●アップデート/アップグレードに順番があるかOSのアップデートの際は、アップデータが直前のバージョンにしか有効でない場合があります。例えば、「Mac
OS X Update
10.3.7」は、10.3.6にしか適用できません(103から10.3.5のユーザーは「Mac
OS X Combined Update
10.3.7」を使用する必要があります)。このように、アップデータを実行する順番を守る必要がある場合が少なくありません。しかし、アップグレードの際は、順繰りに上のバージョンにしていく必要は、必ずしもありません。Mac
OS
9.2.2からであれば、どれにアップグレード/リプレースしてもよいでしょう。しかしOSに限りませんが、いったん上のバージョンのソフトウェアをインストールしてしまったら、バージョンを下げるのは、上書きができないなど、なにかと面倒がつきまといます。●Mac
OS
9のバージョンについてMac
OS
9にもいくつかのサブバージョンがあります。Mac
OS
Xと併用するなら、9.2.2にアップデートしておきましょう。また、9.0、9.0.4には確か不可視ファイルの扱いに関するバグがあります。Mac
OS
Xと併用しないでも9.1にアップデートしておくことをお勧めします。いずれもアップデータは上記「ソフトウェアアップデート」で無料で入手できます。●どのバージョンのMac
OS
Xを選ぶかどのバージョンのMac
OS
Xがよいか、というのは、基本的には自分が使いたい(使っている)アプリケーションや周辺機器が対応している(あるいはアップグレードなどで対応可能な)バージョンを選ぶのが現実的だと思います。たとえば最新のアプリケーションやプリンタドライバは10.2以降対応のものがほとんどで、10.1を入手しても無駄になる可能性があります。一方で、Mac
OS
9用のアプリケーションのほとんどは、Mac
OS
Xのクラシック環境で利用することができますが、なかには利用できないものもあります。また、利用できてもまったく同じようには使えないことが多いという問題もあります。快適に使用するためには、Mac
OS
X(の、自分が選ぶバージョン)で利用できる新しいバージョンに乗り換える方がよいでしょう。個人的にはOSの完成度としては、10.2以降が実用的だと感じています。●過去の資産=データの継承これまでに自分が作ったり使ったりして来たデータを新しい環境に移行して利用し続けることができるか、という点も気にしたいところです。しかし、汎用的なデータ形式がほとんどだとか、これまでOSについてきたブラウザとメーラー(電子メールソフト)ぐらいしか使っていなかった、ということであれば、データの移行方法もかなり広く知られていますので、あまり気にしなくてよいと思います。アプリケーションの独自形式のファイルが多い場合、そのアプリケーションや互換性のあるアプリケーションが上位のOSに対応しているかどうかを調べておいたほうがいいでしょう。最悪の場合、過去のデータを利用する方法がなくなってしまい、痛い目を見ることもあります。●自分のハードウェア環境で快適に使えるかMac
OS Xは、Mac OS
9までに比べると、より多くのCPUパワーを必要としますし、メモリも、起動用ハードディスク(HDD)の容量も多くを要求します。Appleは10.3が必要とする動作環境を下記でアナウンスしています。 ■アップル
- Mac OS X - アップグレード -
システム条件 http://www.apple.com/jp/macosx/upgrade/requirements.html
ただし、インストールできるということと、快適に使用できるということは、イコールではありません。10.2以降ではパフォーマンスも改善されていますので、CPUはPowerPC
G3以上、クロック数は400以上、メモリは500MB以上、起動用のHDDは10GBあれば、最低限そこそこ使用できると思います。細かいことを言うと、旧世代のMacなどでは、俗に「足回り」と言われるデータの転送速度、メモリやHDDの書き込み速度が、古ければ古いほど遅いという問題があります。ですから、CPUやHDDを上記程度に換装したら、それでそこそこ使えるようになるとは言い切れません。経験上、1世代前ぐらいのMacなら、CPU換装やメモリ、HDDの増強でぐっと快適になることが多いけれども、2世代前になるとちょっとした換装などではあまり体感速度は変わらないと思っています。●「快適」ってどんなこと?快適にということになると、どんなアプリケーションでどんな作業をするかということに大きく関わるので一般化できませんが、Webブラウズやメールのやり取りが中心で、ほかのこともOS付属のソフトウェアでだいたい用が足りるということであれば、上記をクリアしていればなんとかなるのではないでしょうか。私は、PPC
G4/933、メモリ約1GB、HDD
60GBぐらいで、Adobe InDesign CSやAdobe
Illustrator
CSなどを使用した簡単/軽量なDTP程度に不都合は感じていません。MS
Officeも平気かな(あまり使わないのでよくわからん)。重ためのソフトウェアでは、Garage
BandやiMovieも、ちょっとイラつくことがあるけど、まあだいじょうぶかな。「快適かどうか」は、使う人がノンキかどうかなんてことに大きく影響されるので、あまりアテにはなりませんが、そんな感じです。
Posted: 日 - 1月 30, 2005 at 12:30 午後