第2回のようす


昨日の月曜日は、第3回の部会の日でした。そこで、あわてて前回の第2回のようすをご報告。

第2回では「コミュニティ・スクールとはなんなのか」が模索されたと言っていいと思います。
地域の方にとっては、いや、多分、多くの保護者の方にとっても先生方にも耳慣れない概念です。同様に、多くの委員にとっても馴染みがない話なんですよね。
第1回に説明があったことはあったのですが、「それに捕われずに、三鷹独自のものを模索していただきたい」というのだから大変です。

第2回の議題は以下の通り。
1 部会長あいさつ
2 内容
 (1)報告事項
  ア 「学校運営連絡会」「学校と保護者、地域との連携」についての実施状況に関する調査結果(里吉指導室長) 資料1
  イ 地域イントラネットの課題と対応策(大島教育センター所長) 資料2
 (2)協議事項
  ア 二中学区のコミュニティスクールのあり方
   ①学校運営・教育活動への参加方策について
   ②まとめの方向性について
3 次会の開催日時

つまり、第1回よりももう少し具体的な話になっていくはずだったのですが、イメージというか叩き台が示されているわけではないので、三々五々と散発的な意見を言うに留まった感じが濃厚。話自体はほとんどとぎれすに、あれこれ盛んに意見交換されるのですけど、大きな枠組みを考えるまでなかなか行かない。

授業支援のボランティアの現状の話が出るなかで、前回説明のあった四小のNPO「夢育ネットワーク」を全市的に拡大することはできないか、という意見も出ましたが、四小の校長先生のお話では、その前提の団体ではない(つまり、四小だから、四小地域だから参加している人が多い)ために、難しいだろうとのこと。

この検討が行われている間にも、どんどん実施されている部分もあるわけで、それについても話題になりました。
例えば、二中学区として(つまり、二中・二小・井口小の三校合同で)ボランティアの募集を初めて行った、ということ(ただし、各校間の連絡が悪かったかなにかで、結局は各校独自のような募集が行われてしまいましたが)。
コミュニティスクールの全体像については、まだ曖昧模糊としたままでしたが、でも、学校ボランティアについて具体的な話が交換できたのは収穫。例えば「自分の子どもの学校だから参加する」という保護者が多いということが、改めて確認されたり、「低学年の児童は、自分やともだちの保護者が教室にボランティアとして来るのを歓迎するけれども、高学年になるに連れて、それはいやがるようになる。直接は知らない人の方がスムーズに行くこともある」という四小のお話とか。
通年でのサポート隊(ボランティア)登録はちょっと敷居が高いけど、「この授業を手伝って」というスポットなら参加しやすい、というお話も。ちなみに、二小では、昨年度までは両方の方法が並立しつつ、そういうアプローチをするかしないかは先生方によって違う、という状態。

委員になっている地域の方々は、すでに交通隊とか青少対とかでボランティアとしてすでに学校に関わっています。なので、「今までとどう違うの」という戸惑いが。「授業支援のボランティアが必要って、そりゃ先生の指導力に問題があるんじゃないの?」という気持ちもにじみます。「学校から要望を出してもらって、それに地域や保護者が応えていくというのがよいのではないか」と、「学校運営に地域や保護者が口を挟むなんて、よくないんじゃない?」という意識もにじみます。

四小では、通年で登録されているボランティアの方が、四、五年前は20名ぐらいだったものが、現在は160名ぐらいに増えているとのこと。これについては、夢育ネットワーク事務局がその都度調整をしているわけですけど、この事務局がなかったら、事務処理だけでも大変で、とてもやってこれなかっただろうというお話も(これは第一回に出た話だったかな?)。

イントラネットについては、ハード的な問題については「新しい機材と順次入れ替えていきます」との説明。
「なにもかもをイントラだけでやらなければならないとは考えていません」との大島センター長のお話でしたが、「しかし、セキュリティの問題があるので、インターネットをそのまま使うことはできない」とのお話も。
ただ、利用環境と見たいコンテンツによっては「何度もパスワードを入力しなければならないので、イントラに入るまでの手間が大変だ」ということはセンターでも理解していて、主な情報を浅い階層に簡単に集めて提供する仕組みを導入することで改善したいとの話。

しかし、あれこれ言いながらも、文科省の言うような「学校運営協議会」を作っていくっていうことは、特に表立った反対は出なかった。
「学校運営協議会」っていうのは、地域や保護者、有識者、教職員から構成される組織です。この「学校運営協議会」が、学校の運営方針を承認する(つまり、保護者や地域の人が学校運営を評価して意見をいえる)って形は、部会としてはまあいいだろうと思うってことになったわけです(先の「学校運営に地域や保護者が口を挟むなんて、よくないんじゃない?」という意見は、つまるところこの評議会に反対なんじゃないかと思うのだけど、歯源社もそこはどうもうまく認識できていなかっただけかもしれないけど)。
これ、文科省のモデルでは、人事に関しても意見を言える、公立小中学校の人事権を持っている都道府県教委は、その意見を尊重しなければいけないことになってます(地域によって違う形を取ることもできるので、足立区の五反野小学校では、その学校の最高議決機関としての理事会って形にしちゃったそうです)。

で、まあ、次回はもっと具体的に、というところで、「まとめの方向性」も曖昧に第3回に続く。

Posted: 日 - 7月 10, 2005 at 08:15 午後            


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