11/7、コミュニティスクール部会報告 その1


11月7日、月曜日のコミュニティスクール部会のご報告です。かいつまんだものにしようと思ったのですが、長くなってしまいましたので、記事をいくつかに分けました。

その1(この記事) ●会議の流れ ●3校の協議会と「学園(仮称)」の協議会の関係 ●協議会構成員の公募や任命について ●「情報教育分科会」の提案
その2  「パソコンの入れ替えより、人を増やして欲しい」という意見について
その2  「パソコンの入れ替えより、人を増やして欲しい」という意見について
その3  資料です。その1で言っている「情報教育分科会」の提案書全文

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 資料です。その1で言っている「情報教育分科会」の提案書全文

です。



●会議の流れ
まず「実施方策(案)」のコミュニティスクールに関連する部分についての説明があり、次に「学校運営協議会規則(骨格案)」の説明。それぞれについて、質問や意見を出し合いました。
まあなんというか、意見交換会と同じような進行ですね(^^;;
最後に、ひとつ提案をしました。

コミュニティスクールについては、やっぱりイメージがうまく固まって来ない部分があり、みんな歯がゆい思いをしています。

●3校の協議会と「学園(仮称)」の協議会の関係
「学校運営協議会」の人選や3校の協議会と、学園全体の協議会の関係、それと「コミュニティスクール委員会」の関係などがわかりにくく、もうちょっと整理したほうがよいのではないか、ひとつにしたらいかんのか、という意見がありました。

これに対する市教委からの説明を一言でまとめてしまうと、この4つの協議会は「実態は全部同じ」なんです。
ただ、法律では「学校運営協議会は、市教委が指定した学校単位にしか置けない」、また「3校で構成される『学園(仮)』は、法律で言うところの学校ではない」という問題があって、同じものとすることができない。
つまり、「各学校の協議会が、3校にまたがる問題を扱う機能をもたせることは、いまの法律では裏付けることができない」のだそうです。
そのために、都教委といろいろ調整を図った挙げ句のアクロバットが
・3校それぞれに協議会を置く
・その構成メンバーは全部同じ
・さらに、その同じメンバーでコミュニティスクール委員会を作る
という、今の不可思議な構成ということでした。

●協議会構成員の公募や任命について

構成員の公募について「公募できる」となっているが、むしろ公募枠を確保した方がよいのではないか、また「市教委が任命する」という形になるのはなぜかという質問をしました。これについては
・「市教委が任命」という部分は法が求めるところなので動かせない
・「公募することができる」というのは、総人数や公募枠をどれぐらいにするかなどということについては、各学区が、それぞれの状況に合わせて決めるべき事案だからこうした(生徒の総数だって学校によって全然違うし、そうすると、保護者や教員の数も地域住民の数も違うわけで、一律にできない、っていうことだと理解しました)
・「校長が推薦することができる」という表現は、いわば行政の方言であって、ストレートに言ってしまえば「校長が市教委に推薦し、それを市教委が任命する」という流れになるであろうということだそうです。

市教委の説明の中で、「学校運営評議会の構成メンバーには、法律から言えば特殊な行政職になってもらうことになる。これは責任の生じる役割だから。実は報酬だって出せる。しかし、いまある学校運営連絡会の構成メンバーには謝礼は出ていない。そこの整合性をどうするか」みたいな話がありましたが、検討はされずじまいでした。

これを受けて複数の委員から「校運営評議会のメンバーになってくれるような人が、ほんとうにいるのだろうか。また、務まるのだろうか」という声もありました。実際問題としては、お手盛り人事になることを心配するよりも、PTA役員の例からもわかるように、引き受け手を探す方が難しいだろうということです。

これについては、足立区の例として、「誰でも最初に委員になったときには、事情をよくわかっていない。だから、足立区の五反野小では年間10回ぐらいの研修会を行っている」のだそうです。
研修10回とはすごい。そこまでするのであれば、謝礼ぐらいあってもいいんじゃないかなあ、地域通貨で謝礼を出す方法だってあるだろうし、なんて思います。

また、足立区では「最初の任期の2年を経て、だいたいようすがわかってきて、再任して、だんだん動けるようになるという感じ。再任が前提のようになっている部分があります」とのこと。

だったら、任期は長くしておくというのはいかんのか、いや、不適任だった場合のためには、そうもいかないか、など悩ましいです。

公募については「不適格な人とか、学区とは関係のない人とかが応募してくることだってあるだろう。そりゃダメじゃない?」とか「だれも応募して来ないこともあるのでは」などという意見も。
これは「四小NPOは委員長は公募したけど、保護者からの公募にしたので、そういう制約を設けることはできるだろう」とのお話も。ほかにもセイフティネットはあるようです。

●「情報教育分科会」の提案
また、「情報教育分科会」の設置を提案しました。
簡単にいうと、IT関連の分科会みたいなものを設けて動き出さないと、そこら辺についてのちゃんとした検討とかできないんじゃないの、作りましょうよ、ということです(内容の詳細は、「その3」を参照ください)。
この提案には、意外なのですが、学校や教育センター側から「おお、いいねいいね」というような反応がありました。

コミュニティスクールに求められる機能のなかでも、すでに実践に移っている部分では市民/保護者のサポートはすぐにも必要なわけで、また考えなければならないことが山のようにあるわけで、やらねばならんことではあるのですが、あんまり歓迎されるとびっくり。

提案によって下記のような状況がわかりました。
・コミ部会は、あとは来年1月に集まるだけなので、コミ部会の下に作ると、早晩解体しちゃう。
・二中ではちょうど12月からサポート隊についてあれこれと実際に動き始めようとしている。
・井口小でも、どうやってうまく進めたらいいのかというところで、ちょっと空転してるっぽい。
だったら、とにかく三校&moreで「情報教育サポート隊」とかいう形で近々に動き始めちゃえ、ってことになりました。

具体的にどういう動きをするかはまだ話をしていませんが、二小の山口副校長とはその後、ちょっとお話をし、三校の先生方(コーディネーター? 情報教育分科会?)が集まる機会に、お邪魔させてもらうようなことができないかと模索中です。
放っておくとどんどん日が経ってしまうので、遠からず二中学区3校の公式メールアドレスに呼びかけのメールでもしなければならないと焦っています。

ここら辺で部会は時間切れ。周りの人とあれこれ話していたら大島センター長に呼ばれたので、パソコン導入と人員補充の関係については、大島氏からあれこれ聞き出しました。

その2へ続く

Posted: 金 - 11月 25, 2005 at 08:42 午後            


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