11/7、コミュニティスクール部会報告 その3


その1」で報告したように、部会でひとつ提案をしました。その提案書全文です。
変換ミスを一文字直したのと、自分の住所を伏せた以外は、当日配布したままです。

第二小学校・第二中学校保護者
三鷹市××××在住 亀尾敦
情報教育分科会(仮)」発足のご提案


■主題:
コミュニティスクールの地域イントラネット/学校イントラネットのシステムならびに運用面での活用・改善策を検討・支援するチームとして、「情報教育分科会(仮)」を発足することをご提案します。

■目的:
【直近の課題解決のために】
1.コミュニティスクール部会での「イントラ未体験者がほとんどの二中学区関係者を中心とした議論」は、リアリティに欠け、有効な議論に発展せずに終わるおそれがある。現状把握のためにも、すでに十分な稼働・利用経験を持つ学区の関係者を含めた議論の必要がある。
2.部会では広範な内容を扱うため、イントラ関連の議論にあまり時間を割けない。イントラ関連の議論に集中できるチームが必要。
3.イントラに関する問い合わせや提案などの「窓口」として、市民や保護者・教員が気軽にアクセスでき、なおかつ十分な検討能力や回答能力をもつ部門がない(専門的な話題になると、多くの教職員やPTA、市教委職員はついていけず、「伝言係」としての機能さえおぼつかない。逆に、ちょっとしたことで学校や市教委や教育センターにアクセスすることは多くの場合、抵抗感がある)。敷居を下げるとともに、十分な情報を持っているか、または情報を得られる回路を持っているチームが必要。

【中・長期的にめざす目的・機能】
1.[目的]市民・保護者・教員=利用者が使いやすく、また安全に情報管理でき、真に有用で適正な情報技術環境を実現していくこと、またその成果を蓄積・継続していくことを目的とする。
2.[提案機能1]利用者代表としてシステム設置者・管理者(教育センター? 市教委?)への提案を行う。
3.[提案機能2]また技術的側面や教育的側面、社会的側面からのアドバイスができるオンブズマンでもあることを目指す。
4.[情報共有・情報発信機能1]イントラの利用法(基礎的な使い方をはじめ、活用例、コツなど)、コンピュータの安全な利用方法など周知が必要な情報や有用な情報を、一般の人にもわかりやすく発信する。
5.[情報共有・情報発信機能2]イントラへの追加機能や改善点などの希望・疑問点などの窓口となり、必要に応じて内部で検討し、また関係部署などに確認・相談したうえで(個別にではなくとも)回答・広報する。いわば「FAQ=よくある質問と回答」の構築。
6.[情報収集機能]各種検討に必要な情報収集や聞き取り調査などを行う。

※「6.[情報収集]」についての補足
イントラ運用面において個別利用者への技術的なサポートは、現状のようにNPO「三鷹シルバーSOHO」などにお願いすることができるでしょう。しかし前記NPOには、「コミュニティスクールの主旨に沿ったシステム=情報技術環境とは」「どんな機能や使い勝手が必要か」「どこに負荷がかかっているか=改善すべき点は」「その実現/改善のためにはどうすればよいのか」といったことは、期待できる部分はあるにしても、それが本務ではないでしょう。
一方、主たる利用者である教職員や保護者・地域市民は個別ケースに関する蓄積や意見はあっても、広範な状況把握はしづらいでしょう。個人的に提案や報告などをしたり、個人からの提案や報告の窓口や情報共有用のチャネルとして機能することを期待するのは、多忙な日々の中では難しいことでしょう。
そこで、上記の各項を検討するとともに、検討に必要な情報収集や聞き取り調査なども行っていくような機能も実現できれば、と考えています。

■所属:
案1)小・中一貫校開設準備検討委員会・コミュニティスクール部会の下部組織として設置し、ゆくゆくはコミュニティスクール委員会などの一部と位置づける。
→「検討する」という点では主旨や位置づけが明解。反面、部会での議論の進捗に制約されるかもしれない。
案2)委員会・部会とは別に、学校運営連絡会などの一部門と位置づけてスタートする。
→部会での議論の進捗とは別に、必要なことから順次行動に移すことができるかもしれない。コミュニティスクール委員会などへの吸収もしやすい。反面、部会と共同歩調を「とらなければならない」という意識は薄くなりがち。
案3)上記以外。現状の構想中にある組織とは別に、インデペンデントな検討・支援チームとして発足する。
→案2と同様に動きやすいかもしれない。しかし、部会や連絡会との関係が稀薄な場合、一時的なものになりがちではないか。

※いずれの形をとったしても一長一短。しかし、構成員を部会員と1、2名ダブらせるなどという方法で、部会との緊密な連携を図ることは可能か。

■構成員:
保護者、地域市民、市教職員、市教委担当部門、有識者などから構成する。
幅広く人材を募ることで、コンピュータや情報技術にある程度以上詳しい方と、コンピュータ関係はまったくの素人の方の、両方を含めることに留意する。「詳しい人」に関しては、公募なども考慮してもよい。

※「詳しい人」の確保が困難な場合でも、「使いやすいか」「この説明でわかるか」「ほかにどんな機能などが必要か」といった評価は一般の方で可能です。利用者の大半はコンピュータに不案内な方であることを前提として考えると、こうした評価を行えるだけでも有用だと考えます。

■名称:
地域イントラにしろ学校イントラにしろ、「教育支援」が大きな目的のひとつであることは疑いない。
また、情報技術の利用に際しては、情報リテラシーやセキュリティをはじめとする、いわゆる「情報教育」の観点が書かせないと考える。しかし利用者には、こうした観点からの教育・指導を受けた者は少ない。したがって、利用者に対する情報教育もまた必要な事柄となる。
そこで、「IT」あるいは「情報技術」ではなく「情報教育」とした。
「分科会」としたのは当初、「所属:案1」からこのチームを発案したためで他意はない。
部会の下に位置づけるのでなければ、「情報教育支援チーム」「情報教育サポート隊」などの名称もあり得るかと思う。

Posted: 金 - 11月 25, 2005 at 08:43 午後            


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