a. 準備:持ちもの
さて、取材には何を持って行ったらいいでしょう。大きく分けると、自分のための持ちものと、取材を受ける相手のための持ちものがあります。自分のための持ちものは、主に記録するための道具、相手のための持ちものは、主に主旨を説明するためのものです。
取材時の持ちもの
|
|
|
■記録の道具
ペンとメモ帳
テープレコーダー
カメラ |
■説明資料
企画書・サムネール
既刊の雑誌または本 |
■その他
身分証または名刺
時刻表や地図など
参考資料 |
■記録の道具
- ペンとメモ帳
- ノート、レポート用紙
- テープレコーダー
- MDレコーダーやボイスレコーダー
- カメラ
- デジカメでもふつうのカメラでも可
■説明資料
- 企画書・サムネール
- ノート、レポート用紙
- 既刊の雑誌または本
- あいうえお
■その他
- 身分証
- あった方がいいもの。学生証など。または名刺。身元や連絡先を示すもの
- 時刻表や地図など
-
- 参考資料
-
b. 話を聞く
人に話を聞く取材を、「聞き取り」「談話取材」「インタビュー」などと言います。どれも同じようなことですが、「インタビュー」と言った場合は、相手の言ったことをほぼそのまま文章にすることをさすことが多いようです。
人に話を聞くときに、特に気をつけたいことが3つあります。
1つめ。ものを尋ねるときは、はっきりと。あいさつをはっきり、言葉もはっきり、もちろん「何を聞きたいのか」をはっきりすることが一番大事。
2つめ。その人の仕事や用事の邪魔をしていることをキモに命じる。
「今日はお時間をいただいて、ありがとうございます」
「お仕事のお邪魔をして、すいません」
3つめ。ちょっと調べればわかることを、イチから教えろというのは大変失礼なことです。下調べしてもわからなかったり、資料に出ていることを聞くときには、「調べてみてもわからなかったのですが」「××にはこんな風に出ていますが、間違いないですか?」あるいは「もっと詳しく教えてください」。
もちろん、言葉遣いに気をつけて礼儀正しくする。なんにでも「お××」とか「ございます」なんてつけなくてもいいけれど(というよりも、つけすぎるとおかしいんですよ)、「です」「ます」で話すようにするとよいでしょう。また、記事と関係のない私生活に立ち入ったことを聞かない、関係があると思って聞くときも「ご家族の事についてうかがってもよいですか?」などと断るのも当然のことです。
c. 撮影と写真
記事を作るために現地などで写真を撮ることを「取材撮影」と言います。特に、取材のために出かけて行って撮影する場合は「ロケ撮影」と呼んで、室内でのインタビュー写真などの撮影と区別することもあります。そこで撮影された写真は、全部「取材写真」です。これは、主に借りた写真と区別する目的で呼び分けているのだと思います。
取材やロケに対して、スタジオなどの特別な室内での撮影を「スタジオ撮影」と呼びます。スタジオ撮影のなかでも、とくに品物を撮影することは「ブツ撮り」と呼び分けられています。品物の撮影には、人物の撮影(これはふつうに「人物撮影」と呼ばれています)とは違った工夫が必要なためでしょう。
取材先から写真を借りることがありますが、これは「借り写真」「借りポジ」などと呼ばれます。「ポジ」というのは、本当は写真用フィルムの種類なのですが、どういうわけか、フィルムを借りたわけではなくても「借りポジ」という人が多いようです。取材やスタジオでの撮影ではない人物写真は「ポートレート」と呼ばれることが多いようです。日常的に家族や友達などを撮った写真もポートレートです。写真を借りる場合は、こうしたポートレートを借りる場合と、取材先や特別な業者(写真エージェンシーなど)が用意しているものを借りる場合がありますが、なぜか「借りポジ」と言った場合、ポートレートは含まれないことが多いようです。
・撮影のポイント
構え(手ブレ、スローシャッター。三脚や一脚)。寄り引き(一歩寄って大きく写す vs 後ろに下がって広く写す)。露出とストロボ(暗すぎず、明るすぎず。ストロボ撮影と夜景。レフ板)。
・小さいカメラは便利? 不便?
・デジカメとフィルムカメラ
デジカメ:現像不要、現場で確認。暗いところに強い。暗く写る。補正できる。データの扱いがちょっとややこしい。
フィルムカメラ:細部まで鮮明(ポジ)。カメラが安い。
・メモとしての撮影。
表紙へ戻る 1へ戻る 2へ戻る 3へ戻る 4へ戻る 6へ進む