go MaCraLife Top

2000年版


2000.3.28

●プロバイダ放浪

 先月(2月)に、遅れ馳せでテレホーダイと契約した。それをきっかけとして、我が家の通信費の見直しが進んでいる。3月に確定申告があったのも関係があるかもしんない。で、興が乗ったわけでもないが、なんと契約プロバイダの見直しも始めてしまったのだ。

なんで今さらテレホーダイ?

 99年度に入って、カミサンがまともに仕事に復帰し始めた。最初はそうでもなかったのだが、原稿書きを引き受けた辺りから、調べものなどでインターネットの使用頻度が上がり始めた。すると、従来の電話料金体系では怖くてインターネットなんか使えない、と言い始めたのだ。アタシが夜な夜なネットにつないでいる、というイメージも後押ししたようだ。アタシは実は日中もガンガン使っているのだが(だから日中用にはテレプラスも契約した。で、エリアプラスとかは解約したのだったりする)。

 アタシが家で仕事をするようになる前(会社員時代)は、自宅の電話料金はほとんど基本料金に毛の生えた程度の微々たるものだった。パソコン通信しかやってなかった頃からNiftyも使っていたのだが、自動巡回ソフトComNiftyのおかげで大して電話料金はかかっていなかったのだ(会社員時代はね)。
 それが、フリーになり、自宅で仕事をし、インターネットを使うようになって、電話料金は10倍以上にも膨れ上がった(時期的にインターネットの普及=利用頻度の増加と足並みが合っているんだよな)。ヨソでカンヅメになっていた月は割と通信費も少ないのだけど、ずっと家で仕事をしていると、簡単に1万円を超えてしまう。そこに携帯電話の利用料金も1万円以上になり、99年からは事務所経費もかかってくるようになっているし(事務所ではINS64ライトを使っているけど、まあ毎月ワタシの払い分だけでも7000〜1万円ぐらいになる)、通勤費もかかるから、まあ、エライことであったのは違いない。

 テレホーダイに入ると、どうしても心理的に圧迫されて、日中は接続したくても後回しにし、夜中にばっかり接続することになる。健康を害することになりそうだ。アタシはそれが怖くてこれまで契約していなかったのだが、仕方がない。これが主婦(っていうか、お金には堅実=小心なカミサン)の感覚なのだろう。
 実は未だにテレホーダイを使うのが気持ち悪い。
 仕事の効率も下がったようだ。どうしてもテレホ時間外の利用を避けるようになる上に、「後でテレホ時間帯でやろう」とか思っているといざテレホ時間帯になっても忘れてしまい、翌日のテレホへ、翌々日のテレホへと先送りになってしまうせいだ(根本的にはアタシが杜撰なせいだけどね)。

 でもまあ、テレホーダイを使うことにした。カミサンは安心してインターネットを使っている。その分、朝起きられなくなって来ているが、まあ、我が家の小学1年生は順応が早く、素晴らしいことに自分で朝食を作るようになって、まあなんとかなっている。
 で、テレホが定着すると、次はプロバイダの見直しだ。

帯に短くタスキに長い4つのプロバイダ

 アタシの住んでいる東京・三鷹にはCATVがある。この「三鷹パークシティ」だかが常時接続を安価で提供してくれていれば一件落着なのだが、こいつは常時接続を提供していない。回線速度が補償できなくなるというのが理由なのだが、許し難いものがある。それ以前に利用料金が高いという問題もある。多少回線速度が糞詰まりになってても、安かったら使うのだがなあ。
 アタシは常時接続にしたい。常時接続できなきゃインターネットも価値半減だと思っているのだよ。しかし、今のところOCNエコノミーなんかでは出費が増えすぎる。地元のCATVは上述のようなスカだ。ゴミだ。で、ガマンしているのだ。
 で、そんなアタシが契約しているプロバイダはasahi-net、@Nifty、ODN、AOLの4社。なんでこんなことになっているのか。ひとつには、私が月に100時間以上もインターネットを利用するからだ。はたまた、仕事の絡みで手放したくないアカウントもある。
 こんな具合なのだ。

  • asahi-net
    asahi-netはメールボックスの件数と容量が無制限なので手放せない。いきなり数MBの添付ファイルをやりとりしなければならなくなることもあるのがDTPの世界なのだからして、これは大きなアドバンテージだ。
    ホームページ領域が使い切れないほどある(50MBだっけ?)。これもウレシイ。
    しかし、接続業者としては安い方ではない。ふつうかな。ただ、使用時間無制限のサービスも、利用料金の上限もない。
    ただ、携帯電話での接続が、使用時間に含まれないところはいい。
    モトはといえ筒井康隆がば朝日新聞に小説『朝のガスパール』を連載中のころ、パソコン通信だけだったasahi-netで「電脳筒井線」が読みたくて加入したのだ。一渡り見た後は関心を持続できなくて、何年か接続もせずに放置していた。
    それがインターネットを使わねばならないようになった頃、ふと気づいたら結構悪くないプロバイダに化けていたので、再び使い始めたのだ。上記のメリットは特にそれが良くて加入したわけでもない、ワタシ的には偶然の産物なのだな。
  • @Nifty
    もっぱらパソコン通信としての利用が中心で10年余りつきあってきた。
    最近はかなり改善されたが、インターネットを使おうとし始めた94〜95年頃はプロバイダとしてはどうにも質が低かった(popサーバに長いこと対応していなかったり、ビジーが多かったりetc)。それでアタシは、asahi-netへの依存度が高くなったのだが、DTP関係の情報交流っていうか、その辺のナニがあってやめられない。会議室にはあまり出入りしなくなっているのだけどね。
    料金体系からいっても、ここを接続のメインにするのは考えられない。その点はasahi-netと同じだ。
    メールに関してもサイトについてもasahi-netの足下ぐらいにしか寄れないサービス内容。
    思い切ってヤメちまえばいいのかもしらんなあ。
  • ODN
    安くて定額で使い放題(1950円/月)という一点だけが気に入っている。だから接続には原則としてここを使っている。
    ただasahi-netの回線よりは重いようだ。ビジーはほとんど出会ったことがない(が、asahi-netではゼンゼン出会ったことがないから、そんなにポイントが高いわけでもない)。
    Win98 が出たときにウィザードからのオンラインサインアップの解説を書く(画面キャプチャを撮る)ために、はずみで入ってしまって、そのまま使っている。
    メール容量に関しても、サイト容量についても(ま、標準なのだろうけど)asahi-netの足下にも寄れないサービス内容。
  • AOL
    これはもう続けざまにAOLがらみの仕事を何本かやったせいですね。それと、カミサンの入門用にしていたせいもある。
    でも、もうカミサンも利用頻度が上がってきたので「ふつうのインターネット」に移行させたいし、AOLの仕事もここしばらくないのでヤメようかなあ、と思っている。
    初心者には敷居が低くていいとは思うものの、外部と仕事でデータをやりとりするようになると、いかんせんローカルルールが多すぎ。メールに関しても独自のシステムのせいで制限が多すぎだし、サイト容量などについてはasahi-netの足下にも寄れないサービス内容。

理想的プロバイダを求めて

 基本的には接続はODNからだ。asahi-netのメールも@NiftyのメールもODNのサーバを介して使っている。似たような理由で複数のプロバイダを使っている人も少なくないのではないだろうか。
 ま、ここまではいいのだ。ややこしいのは、asahi-netもサイトの更新の時だけは接続している。(だもんで、滅多に更新しなくなった バキッ!!☆/(x_x))

 実はこれが面倒なんだ。asahi-netは他社のAPからはftpできないのだ。自宅では電話回線はアナログだ。だけどPM7500とPB2400の両方で接続したい。だからモデムを共有できるルーターを使っている。
 しかし、このタコなルーターは接続先の電話番号を切り替えるのがとっても面倒なのだ。だから、asahi-netに接続するときにはルータをはずしてモデムを直でPowrBookにつないでいる。ああメンドクサイ。
 Asahi-netとNiftyを手放せないうえに、できるだけ接続に使わないでいようとしているから、こういう変なことになるのだよな。

 そんなこんなで整理しようかなあなんて思っていたら、つい先日、新聞にAlpha-netってプロバイダのチラシが入ってきたのにカミサンが気が付いた。月額980円(税込み1029円)で使い放題。さらに1年分一括払いだと2ヶ月分安くなる。
 今使っているODNよりも接続料金が安いので、乗り換えるのだ。んで、カミサンのメールアドレスもこっちで取得しようと思っている。メールアカウントの追加は500円/月(ただ、メールアドレスが長いんだよなあ。username@m12.alpha-net.ne.jpとかっていうの。さすがにusernameは契約時に選択できるけど)。

 しかし、テレホーダイの登録電話番号の変更は確か3000円ぐらいの手数料がかかるはず。これで、業を煮やしてアナログに見切りをつけ、INSネット64かなんかに乗り換えたら、また変更手数料とかもかかる(と思ったら、NTTの電話窓口でテレホ変更手数料は無料だといわれた。どこで間違えたかな(・_・?))。
 テレホなんかに頼らないで、常時接続がしたい!! 三鷹でもADSLが使えるようになるまではガマンだ……。きっと、まだ渡り歩くことになるんだろうなあ……。

 どこかにないかな。メールの件数や容量に制限がなくて(あ、50MB、500件ぐらい可能なら制限があってもいいや)、1000円ぐらいの完全定額の接続サービスもあって、アカウントの追加も500円ぐらいでできて、サイトの容量が50MBぐらいあって、CGIも自前で使い放題のプロバイダ。電話料金も定額制でコミになっていればナオいいです。
 NTTにまだ期待できない今では、第二電電系やCATVぐらいにしか期待できないよなあ。独自ドメイン取得して安いレンタルサーバーを利用するってのも、考えないではないのだけど、現状では金も手間もかかりすぎなんだもの。

 安住の地=理想的接続サービスへの道のりは遠いのでありました(T.T)


追記:結局、ODNとAOLをやめた。で、自宅ではAlpha-net&テレホーダイで接続している。
ちなみに5月末に事務所はe-Accessという会社のADSL常時接続になった。快適である。ダウンロードが特によろしい。

 


| Top of Macら | 97年版 | 98年 上期版 | 98年 下期版 |
|
asahi-netホームページ | MaCroSoftホームページ |