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99年版

 

どういうわけか、1か月前に書いたのだけど公開していませんでした。で、今さらですがちょっと手を入れてUPします。(1999.2.23)


1999.1.21

●ネットを読むということ

インターネットの本屋さん「まぐまぐ」はメールマガジン配信サービスの元祖にして最大手として有名なので、みなさんご存じでしょう。
ここは、メールマガジンを購読している人向けに
「ウィークリーまぐまぐ」というメールマガジン(99.1.20現在、894,164部発行)を出していまして、その1/20号にちょっと面白い記事が出ていました。“ソーホーな私とメールとWeb”という記事です(この号にも【ウィークリーまぐまぐは、転載, 複写, 陣太鼓 大歓迎です。ドーン】なんて書いてあるからドーンと引用してしまいましょう。太字はわたしです)。

●ソーホーな私とメールとWeb

こんちは。子どもが熱出したので看病しながら自宅でこれ書いてます。うち、共働きですんで。まぁ、看病と言っても子どもは横で走り回ってますが。ところで、前回のアンケートの結果、ご覧になりましたか[引用者注:アンケートと結果「あなたが、インターネットに繋いで、まずおこなうことは何ですか?」という質問に対して、9割近くの人が「まず、メールを見る」と答えたというあれです。僕はいまだに、それを思い出すたびに血湧き肉踊ってます。僕自身、ウィークリーまぐまぐの編集をやりつつ、まぐまぐWebページの製作もしていますが、やはり、同じことを書いてもWebとメールマガジンでは明らかに反応が違います。その理由がなんとなくわかったような気がします。みんな、メールを先に読むんですよね。で、そこで面白そうなWebを見つけたらアクセスしてみる、というスタイルなんですね。人によってはメールだけで終わっちゃう人もいるかもしれませんが。ちょっと抽象的な書き方になってしまいますが、メールマガジンは、「読者の気持ちをつかむ」タイプの媒体であり、Web「常にそこに最新の状態であり、参照する」タイプの媒体なんだという気がします。

それにしても、メールマガジン作者にとっては、すごく嬉しいニュースだと思います。だって、「あらゆるWebサイトより先に見てもらえる可能性がある」ということなんですからね。作者のみなさん、はりきっていきましょう。

(深水)

−『ウィークリーまぐまぐ』1999.1.20号より抜粋−

これは面白いですね。この分析が当たっていれば、メールマガジンでWebに読者を引っ張るというのがほんとに有効だ、という気にさせます。実際、メールや掲示板で紹介されているサイトや情報に関心がわいて覗きに行ってみるってのは私もよくやります。WIRED NEWSのようなNEWS系サイトの発行しているものの場合、自サイトの新コンテンツの案内になっているので、いよいよありがちです。
でも、ちょっとこの分析には違和感があります。
まずメールを見るという行動そのものはほとんどの場合わたしもそうなので違和感がありません。
これは郵便ポストを確認したときも、そんなもんではないでしょうかね。まずふつうのお手紙から見ますよね。しかも仕事に関係ありそうなのとか、自分なりの優先順位に沿って。明らかなDMはもちろん、雑誌や新聞などの媒体は後回しです。Webがメールよりも後っていうのはそういうことなんじゃないでしょうか。(なにより、ダイアルアップで接続していると、貧乏根性もあってせっかくアクセスしたらメール「も」忘れずに確認しておこうという気になりますしね)

とはいえ、メールマガジンというのが、読者の心に届きやすいということはありそうな気がします。勝手に配信されているのでない限り、読み手は自分の関心に沿ったモノを購読しているわけですし、そうでなかったとしても、無料購読できるモノは1回に配信されるコンテンツの数もそう多くありません。それだけに、単にWEBで公開されているものよりも、メールで案内されるものの方が、印象に残りやすいということだってありそうです。

何よりも、自分で見に行かなければならないWEBや掲示板よりも、自動的に届いてくれるメールマガジンの方が「便利」ですね。サイトに更新チェックに行っても、更新されてなかったり、更新されているんだけど、見出しだけでは内容が十分に分からなくて全文読んでから「な〜んだ」って思ったり(あああ、自分を棚に上げまくっている!)することが多いと、メールでどんな記事が更新されているのかカンタンに紹介してもらえるととてもうれしい。その紹介文だけで用が済んだり、もっと詳しく読みたくなったり、いずれにしても役立ち度が高いんですよね。
ほんとにほんとに、自分が関心を持っている「すべての」サイトの更新情報を送ってくれるようなメールサービスがあったら、少しぐらいは払ってもいいんだけどなあ(^◇^;)

本格的に「情報発信」を目指しているところはメーリングリスト(ML)やメールマガジンと並行的に運営しているところが多いような気がするのですが、これも理由のないことではないのですね。逆に言えば、MLやメールマガジンが先にあって、その二次的な利用策としてサイトがある、というのもあるんでしょう(MacWIREなんか、こっちのような気がします)。わたしも、いつの日か本腰を入れるときには見習いたいものです(爆)。


注:アンケートの設問や具体的な集計結果がどうだったのかも気になるので、バックナンバーに当たってみました。

●まぐまぐミニミニアンケート「まず、なにをする?」

あなたは、インターネットにつないで、まずなにをしますか?
回答はこちらで。2クリックで終了するアンケートです。
http://pchan.tegami.com/weban/19990115.htm

−『ウィークリーまぐまぐ』1999.1.15号より抜粋−


●ミニミニアンケート結果「9割近くが、まず、メールを見る」
びっくりするような結果が出ました。「あなたが、インターネットに繋いで、まずおこなうことは何ですか?」という質問に対して、9割近くの人が「まず、メールを見る」という回答でした。

----- アンケート結果 -----
○まぐまぐミニアンケート結果
「あなたが、インターネットに繋いで、まずおこなうことは何ですか?」

実施者 :インターネットの本屋さん『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )
実施期間:1999年01月16日 03時05分 から 1999年01月18日 18時18分まで
回答数 :4,906
実施方法:Webからの投票

まず、メールを見る  4,307票 87.8%
まず、Webを見る   523票 10.7%
それ以外のことをする  76票  1.5%

#このアンケート結果は、自由に転載していただいて構いません。

−『ウィークリーまぐまぐ』1999.1.18号より抜粋−