好奇心旺盛な子どもたちと、出遅れたオトナのための
ゼロから始めるパソコン・マスター!

 


Part 1
ソフトを使ってみよう

12/21up その1:ソフトの種類、ワープロ、表計算、イラスト、画像処理、アニメ・ムービー、DTMなど

 


026-027

どんなソフトがあるのかな?

○よく使うのはアプリケーション

 パソコンのソフトには、その使い道ごとに数え切れないほどの種類があります。それを大まかにわけると、次のどれかに当たることになります。
 まず、アプリケーション・ソフト。あなたが字を書いたり、絵を描いたりするときに使うのがこれです。なにかをつくるときに使うソフトだと思ってください。
 つくるものやつくり方の種類のよってそれぞれちがうソフトを使います。あなたが「使っている」と実際に感じるのは、このアプリケーションでしょう。
 主なアプリケーションソフトについての説明は、次の28ページから始まります。

○そのほかのソフト

 それから、ユーティリティソフト。これはパソコンでする作業をやりやすくするためのソフトです。
 いちばん大切なのがOS(オーエス)。すべてのソフトもハードも、このOSの上で動きます。OSは全体の基本となるソフトです。このOSのおかげで、ソフトやハードの使いにもルールができています。
 OSについての詳しい説明は、72ページを見て下さい。
 おまけに、みんながパソコンで作ったもの。前の3つには入りませんが、これもソフトです。
 実は、パソコンであつかえるもので、ハードでないものは、全部ソフトなのです。
●3種類のソフト
ソフトはだいたい次の3つに分けることができる。
 
表:
アプリケーション・ソフト ワープロやお絵かきソフトなど、なにかをつくるために使うソフト →P28〜
 
ユーティリティ・ソフト パソコンでする仕事をやりやすくするために使うソフト →P××〜
 
OS パソコンで使うソフトやハードにルールを与える、基本となるソフト →P××〜
 
●ソフトを使うためにはアイコンをダブルクリックするか、「ファイル」メニューから「開く」を選ぶ。
 
●メニューの基本
パソコンの画面は、上の方に、いくつかの言葉がならんでいる。これがメニューだ。そのときにパソコンができることを表している。
マウスでクリックすると一覧が出てきて、そのときに選べる項目は黒で、選べないものは灰色で表示される。マウスで使いたい機能を選択してやるか、項目の横に書いてあるキー(ショートカットキー)を押してやると、その機能が実行される。
 
「ファイル」「編集」のメニューは、基本になるメニューだ。かんじんなところはほとんどのソフトで共通している。

 

 


028-029

パソコンで文を書くのは直しが楽ちん

 

○字を書くときはキーボード

 まず、パソコンで文章を書いてみましょう。
 文字をパソコンに入れて行くには、キーボードで打ったひらがなばかりの文字を、漢字とひらかな、カタカナ、数字、アルファベットのまじった文章に直してやる必要があります。
 こうした文字を打つしごとを入力、入力した文字を漢字などのまじった文にしてやることを変換といいます。

○ワープロで文を書く

 パソコンで文を書くときには、ふつうワープロ・ソフトが使われます。
 パソコンを使って文を書くときに便利なのは、前に書いたことを簡単に直せる、ということです。
 自己紹介の文章を書いているとしましょう。自分の名前の後に、電話と住所を書き始めたのですが、先に誕生日を書いておけばよかった、と気が変わっても安心です。
 カーソルを好きなところに持って行って、そこで改めて誕生日を書くだけです。
 これが、鉛筆で書いているのなら、直すたびに消したり書いたり大変です。ペンで書いていたなら、新しい紙に全部書き直さなければいけないかもしれません。
 もう書いてしまった文を動かしたいときは、文をマウスで選択して「切り取り」ましょう。動かしたいところにカーソルを持っていって「貼り付け」ればOKです。
 
●文字の入力と変換
キーボードから文字を打つことを入力、入力した文字を正しい漢字とカナにしてやることを変換といいます。
 
1.キーから文字を入力します。入力した文字は、まだ、ひらかなだけです。
2.スペースキーなどの、変換に割り当てられたキーを押して、変換を始めます。表示された漢字などの中から使いたい文字を選びます。
3.決めてしまうまでは、変換をやり直すこともできます。
4.うまく変換されないときは矢印キーなどを使って、選択されている部分を伸び縮みさせて、目的の漢字になるようにします。
5.リターンキーなど、割り当てられたキーを押して、文字を決めます(変換を確定します)。
 
●ワープロの画面
メニュー
 ショートカットキー
タイトルバー
ツールバー
カーソル(ポインタ)
改行
空白(スペース)
ルーラー(定規)
 タブやインデントをここで操作することもできます。
スクロールバー
スクロールアロー
コンテキストメニュー
 クリックしたところに現れるメニューです
 
ワープロをはじめとして、文字を書くことができるソフトでは、「書式」や「スタイル」といったメニューがあります。そこで、[サイズ][フォント]などを選択し、[ボールド][イタリック][標準]などのスタイルを決めます。こうした書式やスタイルを、あらかじめ決めて、覚えさせておく(登録しておく)こともできます。

 

 


030-031

ワープロできれいな文章を

 

○いろんな形の字が使える

 もうひとつ、ワープロソフトのいいところは、文字の大きさや太さをいろいろ変えることができるところです。
 自己紹介の文章なら、自分の名前を大きくすることも簡単です。
 ざっしやテレビでは、同じ「あ」という字でも、いろいろな形のものが使われています。それぞれ、太さや曲がりかげんなどが違っています。これをフォントとか書体といいます。
 パソコンには最初からいくつものフォントがインストールされています。ワープロソフトならメニューから選択するだけで、いろいろな書体を使い分けることができるのです。

○ファイルをフォルダに保存

 できあがった文章は、ちゃんと名前をつけてとっておきましょう。このとっておくことを「保存」といいます。一度保存したものも、また取り出して利用したり、直したりすることができます。
 保存された文章は「ファイル」と呼ばれます。ファイルをしまっておくところは「フォルダ」です。
 メニューの「ファイル」から「保存」を選ぶと、前につけた名前のままで内容だけ変更され、「新規保存」や「名前を付けて保存」を選ぶと新しいファイルが作られます。
 「ファイル」と「フォルダ」という呼び方は、ワープロだけでなく、すべてのソフトに共通していますので、忘れないでください。

 

●ワープロでできること
文の加工
文を寄せる(右ぞろえ、左ぞろえ、中央、均等)
スタイルを変える(ボールド[太く]、イタリック[ななめ]、アンダーライン[下線]、影付き、袋文字、上付き、下付きなど)
大きさを変える(サイズ)
フォントを変える
色を変える
字と字の間を変える(字間)
行と行の間を変える(行間)
段組みにする
ほかでつくった文章を入れる
行を変える(改行)
ページを変える(改ページ)
 
●じょうずなワープロ文書の作り方
1 見出しを強調する
  文章の題などを、大きくしたり、太くしたりすることで目立たせます。
2 タブを使う
  一覧表のように文字の位置をそろえたいとき、スペースではなくタブを使います。文字の数が変わっても、文字の位置が変わりません。
3 インデントを使う
  長い文で、行の始まりなどをそろえたいとき、インデントを使います。スペースやタブとちがって、空白の位置が動きません。

 


032-033

こんなことまでワープロでできる

 

○ワープロだけでいろいろできる

 ほとんどのワープロは、文章の中に絵を入れたり、表を作ったりすることもできます。ほかにも、さまざまな機能があります。
 こうした機能は、つい最近まではほかのソフトを使わなければできないことでした。
 ワープロはほとんどの人が使うソフトです。そこで「ほかのソフトの機能もワープロにまとめてしまえば便利だ」ということになったのです。
 今ではワープロソフトがひとつあれば、かなりいろいろなことができます。字を書く以外に、ワープロでできることを表にまとめましたので、見てみて下さい。
 しかし、ワープロでいろいろな機能が使えるようになった結果、ワープロはごちゃごちゃ山盛りのソフトになってしまいました。中にはあまり使いやすくなくなってしまったソフトもあります。

○速さではテキスト・エディタ

 ワープロを簡単にしたようなものに、テキスト・エディタというソフトがあります。これは字を書いたり消したりすることだけを、速くできるようにしたものです。
 機能を限っている分、ワープロよりも速く動きます。文字の大きさやフォントぐらいは変えられるエディタもありますが、それでもワープロよりはずっと高速です。
 文章をたくさん書く人や、プログラムをする人が、よく使っています。

 

●こんなこともワープロでできる
 
線を引く(罫線)
簡単な図を書く
書いた図に色を塗る
ほかで作った絵や図、写真を入れる
絵や図の大きさを変える(拡大・縮小)
絵や図の形を変える(変形、回転、反転)
表を作る

 


034-035

ワープロと入力

 

ワープロとパソコン

 ワープロというと、機械だと思っている人もいるかもしれませんね。ふつうのパソコンやワープロソフトと区別するために、ワープロ専用機と呼ばれていますが、実はあれもパソコンの一種なのです。
 ワープロ専用機は、最初から機械の中にワープロソフトを入れてあるパソコンなのです(もっとほかのソフトも入っているものもありますが)。
 ワープロ専用機がパソコンと違うのは、そうやってすでに入っているソフトをはずしたり、後から自分でほかのソフトを入れたりはできない、というところです。
 つい最近まで、ワープロ専用機は、文章を書くだけならば、パソコンよりも速い、と言われていました。しかし、パソコンの性能がよくなったため、今ではそんなことはありません。
 また、後になってもっと違うソフトを使いたいとか、新しい機能を使いたいと思っても、機械ごと買い換えるしかないので、どうせこれから買うなら、パソコンを買う方が長い目で見ればお得だといえるでしょう。

キーボードと入力方式

 キーボードから文字を打つしごとを入力といいます。
 入力方式には、ローマ字入力、カナ入力があり、キーボードにもJIS配列とANSI配列(ASCII配列ともいいます)などの配列があります。この中から自分にあったものを選んで使うことになるわけですが、最も多く使われているのはカナ入力とJISキーボードの組み合わせでしょうか。ほとんどのパソコンは、最初からJISキーボードがついています。
 また、アルファベットを入力することが多い人には、ローマ字入力の人が多いようです。
 ふつうの人の場合は、どれにしても大して変わりません。手元にあるキーボードで、試しにどれでもやってみることです。大人になるころにでも、不都合があったら覚え直せばいいのです。入力方法や配列をとちゅうで覚えなおすのはめんどうなようですが、10年パソコンを使ってきた人でも、実は1〜2週間もあれば、前と同じスピードで打てるようになるといわれています。


036-037

表やグラフで、わかりやすさもアップ

 

○数字のことならおまかせ

 コンピュータは、むかしは「電子計算機」といったぐらいで、もともと計算をするのは大得意です。しかも、計算をしてくれるだけでなく、それをグラフにもしてくれます。
 そんなときに使うのが「表計算ソフト」です。
 あなたのサッカーチームの得点表を作ってみましょう。ここ一年の合計と平均を出してみます。
 表の1列目に試合があった日を入れます。2列目に、そのときに入れた得点を入れてみましょう。ついでですから、3列目には、とられた点を入れてみましょう。
 一番下に、「合計」「と「平均」というわくを作ります。
 ここまでが準備です。
 計算をさせるには、計算する式を入れてやってもいいのですが、関数と言われる式を使う方が簡単です。合計ならSUM、平均ならAVEとどのソフトでも決まっています。
 関数を入れて、どこからどこまでの枠を計算するかを示す式を入れたら、あっという間に答えが出ます。

○表からグラフも

 表からグラフを作るのも、簡単です。
 数字を間違えてる! なんていうときも直すのは簡単。間違えた数字を直すだけで、自動的に計算し直されます。

 

●表計算ソフトで計算しちゃおう
1 
項目(試合日と見出し)と数値(得点と失点)を入力する。
2
関数(合計と平均)を選んで入力する。
3
誤りを直す。
4
ソフトの指示に従って、フォーマットの形式を選んで罫線を入れる。表のできあがり。
5
おまけに、ソフトの指示に従って、グラフの形式を選んでグラフ化する。グラフのできあがり。
 
●計算だけが表じゃない
数字以外のものも、表の方がわかりやすいことがある。同じようなものがたくさん並ぶ、たとえば、住所録やなどがそうだ。
表計算ソフトは、表に書き込まれたデータをアイウエオ順などで並べ替えることも簡単にやってくれる。
操作をおぼえるのは大変だけど、使いこなせるととっても便利なものだ。
 
表の作例:住所録、ビデオのリストなどを50音順で並べ替えるところ。

 


038-039

パソコン使って絵をかいちゃおう!

 

○イラストを描く

 パソコンで絵を描くには、「お絵かきソフト」とか「画像ソフト」とよばれるソフトを使います。
 絵を描くときには「ツールボックス」から筆やペンなどの道具を選んだり、○や□など描きたい形を選びます。色は「パレット」から選びます。
 パソコンが便利なのは、やり直しが簡単なことです。絵の具などを使って、紙に絵を描くときにはもしも途中で失敗したら、最初から書き直さなければならないことがあります。
 しかし、パソコンでは「取り消し」ができるので、間違えたところからやり直せばいいのです。
 また、こうしたソフトでは絵といっしょに字も書くことができます。描いた絵に名前を入れることもできるわけですね。

○イラストを描くソフト

 ソフトには、たくさんの種類があります。ウィンドウズ95に最初からついてくる〈ペイント〉のように単純なものから、プロのイラストレイターが使うような高価なものまでいろいろあります。
 こうしたソフトの違いは、だいたい次の4つにまとめられます。
 1.ツールの種類
 2.使えるファイルの種類
 3.やり直しの回数
 4.特殊な処理の種類
 種類や回数が多いほど高くなる、と思っていいでしょう。
●いろいろなツールと働き
 
選択 描いた絵の一部分を選ぶ
鉛筆 細い手書きの線を描く
ブラシ はけのような太い手書きの線を描く
消しゴム 描いたところを消す
バケツ 広い範囲に色をぬる
エアブラシ
文字 字を書く
直線 いろいろな太さのまっすぐな線を描く
曲線 なめらかな丸みのある線を描く
四角 正方形や長方形を描く
多角形 過度なある形を自由に描く
丸 だ円形や円を描く
 
●マークをつくってみよう
 
○部品を作る
1.楕円ツールで影を作る
2.同じくボールを作る
3.多角形ツールで模様を作る
4.文字ツールで名前を書く
 
○部品を合わせる
5.部品を重ねる
6.重なり方を直す
7.完成!
 
! ソフトによっては、すぐに使えるできあがった絵がついているものもある。それを使えば楽チンだ。

 


040-041

パソコン使えば特殊効果も平気のへー!

 

○フィルターを使えば画家気分

 パソコンのおもしろいところは、できあがった絵にいろいろな「特殊効果」をつけられるところです。出っ張らせたり、油絵みたいにしてみたり、形をゆがめてみたり、紙に書いた絵ではできないようなことがたくさんできます。
 やりかたはかんたん。描いた絵を選んで、メニューから好きなフィルターを選ぶだけです。
 フィルターは一度に二つも三つも使うこともできます。でも、うまくやらないとぐちゃぐちゃになってしまいますから、使うときはひとつかふたつにしたほうがいいでしょう。
 フィルターも取り消しできますから、いろいろ試してみるといいでしょう。

○写真も入れちゃおう

 カメラでとった写真や、自分たちで描いた絵もパソコンで手を加えることができます。
 それには、デジタルカメラやスキャナを使います。
 いちばんかんたんなのはデジタルカメラを使うことです。デジタルカメラとパソコンをつないで、データをパソコンに送ればすぐにも利用できます。
 手書きの絵や写真をパソコンであつかうためには、スキャナというハードが必要になります。
 スキャナに使いたい絵や写真をセットして、パソコンの画面上から必要なボタンをおしてやると、パソコンで使えるデータに変えてくれます。

 

●さまざまな特殊効果
もとの画像
エンボス
スポットライト
球面
水彩
点描
もとの写真
フレスコ
ズームぼかし
逆光
色鉛筆
 
●スキャナやデジタルカメラを使って、写真をパソコンに入れる
 
パソコン
 
デジタルカメラ
接続キット
 
スキャナ
写真

 


042-043

ビデオやアニメも入れちゃおう!

 

○CGのパラパラアニメ

 パソコンでアニメを作ったりビデオを見ることもできます。
 アニメにはいろいろな方式がありますが、とくによく使われるのは、GIFアニメーションというものです。これは、たくさんの絵をパラパラマンガの要領で動かしてみせるものです。
 GIFアニメは専用のソフトを使いますが、ソフトが安いこと、作るのが楽でできあがったデータが小さいことなどから、多くの人に使われています。
 アニメを使えばキャラクターを動かすだけでなく、文字が空を飛んだり、だんだん起き上がってきたり、といったこともできます。

○本格派にはQTムービー

 ビデオデッキをつなげることができるAV対応のパソコンなら、ふつうにビデオカメラでとったものを取りこんで加工することができます。
 よく使われているのはクイックタイム(QT)ムービーという方式です。
 ビデオをあつかうには、パソコンの能力が大きく関わってきますし、データもかなり大きくなります。それでも、映像はことばでどれほど説明するよりもこうか的です。
 パソコンを使えば、ビデオのある一コマだけを写真のように静止画(動かない画像)としてとりだしたり、あそこを10秒とここを10秒と言うようにとりだしたりすることもできます。
 サッカーの試合なら、勝利を決めたゴールのまさにそのときというように、ここぞ! というところだけを短くとりだすのがウマイ使い方でしょう。

 

●パソコンでビデオ?
パソコンにビデオボードがあれば家庭用ビデオでとった画像がパソコンに取りこめる。
 
 
●パソコンの「パラパラまんが」GIFアニメ
複数の画像をこうたいで見せることで、動いていたり変形していたりするように見せるのがGIFアニメの原理だ。
 
空中に浮かんだボール
    +
ぶつかってひしゃげたボール
    =
くり返し見せるとボールがはずんで見える。
 
●極めつけの特殊効果「モーフィング」
2つの画像をじょじょに変化させてひとつの動画にする方法。えいがで、エイリアンが変形していくシーンなどでも使われている。変化していくとちゅうの中間的な画像を取り出すこともできる。まず、第一の画像(左上。犬の写真)のとくちょう的な部分をチェックする(右上)。次に第二の画像(左下。ネコの写真)でも同様にチェック(右下)。組になるポイントの間をつないで変化させていく。ちょうど中間の画像が中央の写真。

 


044-045

パソコンが、しゃべる! 歌う!

 

○テープレコーダーみたいに使えちゃう

 パソコンで音声データをあつかうというのは、大きく分けて二つのケースがあります。
 ひとつは、テープレコーダーのように使う方法、もうひとつは楽器のように使う方法です。
 どちらにしても、ビデオを扱うときのように、AV対応のパソコンである必要がありますが、なかなか楽しいものです。
 パソコンにマイクをつないで、チームの仲間たちのおしゃべりを録音する、なんていうことはもちろん、録音されたデータを部分的に取り出して、順番を変えてつなぎ合わせる、なんていうことや、そうやって作ったデータをほかのパソコン持っていって、別のトコロで再生することだってできるわけです。
 そんなこと、テープレコーダーですればいい? そうですね、録音して聞くだけだったらそのとおりです。でも、カセットテープで順番を入れ換えたりしながら編集をするのは大変です。操作を間違えたら、はじめからやり直さなければいけないかもしれませんし、もっとひどいときは、せっかく録音したデータがだめになってしまうかもしれません。
 でも、パソコンならば、文字や絵の時と同じように、編集のやり直しは簡単にできるのです。

○パソコンを楽器にするDTM

 パソコンを使って音楽を楽しむことを「デスクトップミュージック」。略して、DTMと呼びます。DTMソフトは、君に代わって楽器を操ってくれるソフトです。
 ソフトによっては、メロディを入れてやると伴奏をつけてくれることさえできますから、音楽好きの人には夢のようなうれしさに違いありません。
 音源の数やソフトの能力によって、一度に出せる音の数や、どれくらい細かく音色をコントロールできるが変わります。しかし、メロディと伴奏ぐらいなら、ほとんどお金をかけないで楽しむこともできるでしょう。
●マイクを使って、パソコンに録音だ!
画面に出てくるテープレコーダーのようなものを操作する。使い方はテープレコーダと同じだ。
 
(画像ファイル:録音する)
 
●DTMで、ひとりオーケストラだ!
本格的なDTMにはたくさんのお金がかかる。でも、人が作った音楽ファイルを再生したり、自分で簡単な音楽ファイルを作るぶんにはほとんどお金はいらない。
でも、お金がいらないぶん、ちょっと知識と根気がいるかな?
 
(画像ファイル:MIDIシーケンサー、MIDIプレイヤー) 

 

以下
その2:通信、電子メール、ブラウザ、プロトコル、統合ソフト、ゲームなど
その3:ディスク診断ツール、圧縮ツール、スクリーンセーバー、ソフト開発ツール、著作権 OS、カスタマイズ、オンラインソフトなど と続きます。


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