投稿:匿名レポート 第2信

[α-229867-a,b]

 

 1986年9月23日未明

 秋田県北鳴瀬村の滝入駐在所に、山が発光しているとの第一報。
 青木俊司巡査部長(31)が調査に向かう。
 その後青木巡査部長は駐在所に戻らず、妻の利美(28)が、本署に連絡、捜索の結果エンジンのかけっぱなしになったパトカーを同村奥入の林道脇で発見。この場所から青木巡査が、山に入った形跡が確認された。
 翌日、本署、消防団などを動員して大規模な山狩りが行なわれる。
 しかし、同巡査部長の足取りはつかめず。
 その後山狩りは2週間続けられるが、行方不明のまま捜索打ち切り。
 当時、北成瀬村では、熊が畑を荒らしたり家畜を襲うなどの被害報告が多数あり、警察では、この熊に青木巡査が襲われたのではという推測を立てて、以降の捜索を打ち切った。

 当時青木巡査の妻は妊娠8ヶ月で、青木巡査は、第一子の誕生を心待ちにしており、家出する動機などは考えられない。

 駐在所に一報を入れたのは、同村桜本の農業鈴木隆美(54)。
 鈴木の話しでは、当日、熊の被害に悩まされていた自家の畑を見回りに行き、畑の背後にある皆瀬山(245m)全体が青白く発光しているのを目撃、得体の知れない恐怖を感じて帰宅。滝入駐在所に連絡したとのこと。

 当日、当研究所東北32無人観測所(焼石岳山頂)、36無人観測所(稲庭)、及び41観測所(南郷)は04:32〜05:18にかけて、地磁気異常及び、空電現象を観測。31観測所は焼石岳山頂の古代ケルン、32、36両観測所は古代環状列石に隣接して設置されている。

 青木巡査部長が消息を絶った皆瀬山は、この三点を結んだ三角形のちょうど中心点になる。
 このうち、41観測所のある南郷列石では、太古から続くとされる巨石信仰の祭り『アラハバキ』が行なわれていた。これを記録していたビデオテープ中、列石中央に安置された要石長辺4.7m×短辺2.35mの板状石上に、ぼんやりと浮かびあがる警官らしき制服を着た人物が収録されていた。
 デジタル解析した画像を青木巡査部長の妻に確認したところ、テープに収録された人物を青木巡査部長と確認。

 当研究所は、この事件をケースα-229867file-aとして保存。

 この事件を記録した2ヶ月後、当研究所は、北鳴瀬村桜本の皆瀬山周辺を買収、東北82無人観測所を設置、32,36,41観測所と合わせ、AAA観測対象として重点観測に当たる。

 翌87年9月23日……

(97.11.02. 5:01PM 着)

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